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「IDフッボル」理論 名将が語る ブンデスリーガ

バイエルンに並ばれたドルトムント 香川が意外な形で帰還を果たす!?

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RyanMcGuire / Pixabay

「ブンデスリーガとは単純なリーグだ……」

ボンジョールノ、諸君。

「フットボールというのは単純なスポーツだ。22人の男たちが90分間ボールを追いかけ、そして最後にはドイツが勝つ」

これは90年イタリア・ワールドカップの準決勝で、西ドイツに敗れたイングランドのリネカーが発した自虐的な名言だが、ここにドイツに関するもう一つの格言が生まれようとしている。

「ブンデスリーガとは単純なリーグだ。18チームが10カ月間を戦い、そして最後にはバイエルンが勝つ」

18-19ドイツ・ブンデスリーガ1部は2日、第24節の試合が行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)はボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)を5-1で下し、一時は9ポイント差をつけられていた首位ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)に勝ち点で並んだ。

(AFP=時事)

1勝3敗3分け(カップ戦のPK負けを含む)。これは香川がベシクタシュへレンタル移籍した以降のドルトムントの成績だ。勝率にして.250、引き分けを未勝利として扱うと.143まで低下する。貧打で定評のある巨人の捕手、小林の打率を下回る惨憺たる数字だ。

リーグ戦を独走していた慢心からか、印籠ポジションで相手に脅威を与え続けていた香川を、その慰労としてトルコへのバカンスを与えてしまったことが失態だった。

ドルトムントに刻まれた「シンジを見ろ!」のDNA

私は過去に香川の印籠ポジションについて何度か言及したが、そのテクニカルな効能についてはまだ話していなかったように思う。何も香川はその存在、威厳だけで相手の戦力を削いでいたわけではない。戦術面において監督のファブレ以上にチームに影響を与えていたのだ。それはドルトムントに刻印されたDNAでもある。

リーグを連覇した2010~12年のクロップ時代、チームの合言葉は「ボールを持ったらシンジを見ろ!」だった。守から攻へ転じる瞬間、そのボールホルダーはまず香川の位置を確認する。ボールを預けるか否かはその時の状況次第だが、仮にボールが渡らずとも香川のフリー・オブ・ランが攻撃のスイッチとなり、ピッチ上に戦術が描かれる。

つまり名目上の監督はクロップでありながら、ピッチにおける指揮官は香川だったのだ。この香川の役割は私が提唱した「IDフッボル」におけるGKのそれで、チームに深く根付いたその習慣は監督が入れ替わっても引き継がれ、今季のファブレ体制でも同様だった。

試合中にドルトムントが攻撃に出る際、そのボールホルダーは指示を仰ぐためにベンチ内または観客席に陣取る印籠香川を探す。香川はその選手に対して、その状況下でのチームが取るべきプランを事前に示し合わせていた瞬きの回数で指示していた。

香川はピッチを離れたことでより両チームの陣形を俯瞰でき、その戦術家としての才能を遺憾なく発揮することができた。それが今季のドルトムントの好調の主因であったことは、多少なりともマニア・オブ・ビューを齧っている人間であれば明瞭なのだが、ドルトムントの経営陣はその重要性を余りにも軽視し過ぎていた。

香川が来季にあの伝説を再現?

このまま何の手立ても打てず、バイエルンに大逆転で優勝をかっさらわれてしまうとなれば、ファブレの首も危ないと私は見る。そうなれば来季、おそらく香川はトルコから帰還を果たすことになるだろう。その戦術家としての手腕も見込まれ、選手兼任監督として。

私には既にビジョンが見えている。試合の後半途中、ロイスが恒例行事となったケガを訴える。それを受けた監督香川は立ち上がり、審判に交代を告げる。

「交代はゲッツェやと思うやんかぁ? 俺なんよぉwww」

ベース・オブ・ボール元ヤクルトの古田敦也氏が選手兼任監督して行った伝説の「代打俺」を、香川はフッボル史上初めて達成することになるだろう。

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