プレミアリーグ 名将が語る

デレ・アリのアジア人差別にモハメド・アリが泣いている

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どうしてフッボル界にはこうも脳筋で短絡的なバカが多いのだろうか。新型コロナウイルスが中国全土へと広がり、近隣のアジア諸国のみならず全世界的なパンデミックが危惧され、死者も千人に達しようかという最中、以下のようなニュースが飛び込んで来た。

そんななか、残念なニュースが英国から舞い込んできた。トッテナム・ホットスパーのイングランド代表MFデリ・アリが、新型肺炎にまつわる“おふざけ投稿”で大バッシングを浴びているというのだ。

デリ・アリはSNSアプリの「スナップチャット」を使って、友人グループのアカウントにひとつの動画を送信。それを英紙『Daily Star』が入手し、スクープ記事として公開した。

現地時間2月6日、アリはオフを利用してUAEのドバイへ友人たちと小旅行に向かう間際で、ロンドン・ヒースロー空港のラウンジに腰をおろしていた。巨大な黒いマスクでがっちりと“防備”している。

そして彼は「コロナだぁぁぁぁぁ。音を上げてよく聞いてね」と語りだし、後方に座っている見ず知らずの東アジア人らしき人物を撮影。こちらに気づいていないと見るや、カメラをズームアップ。すぐさま画面が切り替わり、アリは近くのテーブルの上に置かれた携帯用の消毒液を映し出し、「ウイルスが俺をキャッチしたいなら、もっと素早く動かなきゃだな」と冗談めかして綴ったのだ。

(サッカーダイジェストWeb編集部)

デレ・アリよ、1万歩譲って君が生粋な白人であるならば、そんな暴挙に出たことは決して座視はしないが、まだ納得の仕様はある。白人は人種的な差別を受けた歴史がない故、どうしても差別的な行為というものには鈍感で、少しでも理性が緩む場においてはそのようなヘイト行為に及びがちになる。

しかしだ、君の父親はナイジェリア人だろう。アフリカの人々は何百年にわたる奴隷貿易に象徴されるように、黒人というだけで虐げられてきた苦難の歴史がある。そんな人種差別の最たる被害者であるアフリカにルーツを持つ君が、どうしてそんな名誉白人の如き軽率な振る舞いができるのだ。

君も「アリ」という名を冠しているのであれば、ボクシング界のレジェンド、モハメド・アリについてはよく知っているどころか、もしかすると遠い親戚のおじさんであるかも知れない。

そのモハメド・アリことカシアス・クレイは、五輪で金メダルを獲得して米国の英雄となった直後、レストランへの入店を黒人という理由だけで拒まれ、川へ金メダルを投げ捨てた(後年の伝記で作家による創作と判明:編集者注)

そしてその後、彼の戦いの舞台はボクシングのみならず、米国内の根強い人種差別へとも拡大し、公民権運動にも参加しては現在の人種差別は悪だとの世界常識の構築に多大な貢献を果たしたのだ。

そうした先人らの闘争があったからこそ、デレ・アリよ、君は名もなき黒人ではなく1人のフッボラー、いや1人の尊厳ある人間でいられるのだ。どうかアリという名を汚すことがないよう、そして君のチームメイトにも中国人(韓国人:編集者訂正)のソン・ソンミンがいることを忘れないようにお願いしたい。

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