「タク」ではなく、なぜ「タキ」なのか?
日本のエース、リヴァプールの南野拓実が満を持して23日に行われたプレミアリーグ第24節ウルヴァーハンプトン・オブ・ワンダラーズ戦でリーグデビューを飾った。いや、実際には満を持したのではなくマネの故障による緊急登板だったのだが、オリギではなく南野がピッチに送られたのは、その汎用性の高さをクロップから評価されてのことだろう。
極寒の中での突然の出番だったためか、ゲーム中ふくらはぎに違和感を発症したらしいが、そんな非常事態にあっても最後までピッチに立ち続け、昨季からプレミアで旋風を起こしている難敵相手の勝利に貢献したことは称賛に値する。
もちろん試合後にはいつものようにクロップから親愛なるハグを受け、他の選手たちとも打ち解けている雰囲気を醸し出していたが、そんな南野について私には一つ気がかりなことがある。それは彼に対するチーム内での愛称だ。
南野はクロップや選手らからおそらく拓実(タクミ)から派生した「タキ」という愛称で呼ばれているが、なぜ「タク」ではなく「タキ」なのか、私はそこにいささかのひっかかりを覚え、マニア・オブ・ビューでじっくりと精査してみると、ある重大な疑惑に突き当たった。
鍵を握るのは人気漫画の出っ歯キャラ
諸君らはB'zのギタリスト松本孝弘の愛称が「TAK(タック)」であるため、それとの混同を避けるためにクラブ側が気を利かせたのではと思っているだろうが、残念ながら日本ではモンスター・オブ・バンドの彼らも英国では無名に等しく、その見立ては外れている。
私の分析によれば、この「タキ」とはあの世界的な人気漫画『キャプテン翼』における翼くんの南葛時代のチームメイト、滝のことである可能性が高い。
画像を見てもらえればわかるように、滝の特徴はネズミかと見紛うほどのその大きな出っ歯だ。だから何なんだと諸君らは思うかもしれないが、80年前の不幸な歴史を思い出してほしい。
寛容を持ち、より良き時代へ
第二次大戦中、米国は敵国日本を異端視するために眼鏡と出っ歯というステレオタイプで醜い日本人像を作り上げていた。すなわち出っ歯にはそうした過去の経緯から人種差別的な含意があり、その出っ歯キャラの滝(タキ)と同じ呼称を南野につけた戦中敵国であった英国のクラブ、リヴァプールに他意がなかったかと言えば、私は相当怪しいと見る。
つまり南野は英国で人種差別被害に遭っているのだ……というのは、アルヘンティーナ・オブ・ジョークだ。これは昨今のポリティカル・コレクトネスという名の言葉狩りに近い風潮に対する私からの皮肉と風刺なのだ。
現代は昭和の頃に比べクレーマー体質が精鋭化し、寛容が極度に失われている。故に人々が心に余裕を持ち、寛容の精神を取り戻すことができれば、令和がより良き時代へ向かっていくものと私は信じている。ということで堅物で純真な諸君、私のレポートにマジレスしてくるんじゃないぞ。
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