街では連日の日本祭り?
FIFAをぶっ壊す(ニッコリ)!
オーストリア1部リーグにおいて、ザルツブルクと日本人とのケミストリーが止まらない。
【バルセロナ時事】サッカーの欧州各国リーグは4日に各地で行われ、オーストリア1部でザルツブルクの南野拓実と奥川雅也がホームのマッタースブルク戦に先発出場し、そろって2戦連続ゴールを決めた。南野は前半8分に先制点、奥川は同11分に追加点を挙げた。チームは4-1で勝った。
これで開幕から2戦連続で日本人2人のアベック弾となり、もはやザルツブルクの街では連日の日本祭りとなっているに違いない。自ずとクラブ側でも日本人選手への評価がさらに高まり、経営陣は次なるサムライを探していることかと思われる。
そこで私が彼らにより爆発的なケミストリーを促すであろう1人のサムライ、というか1人のローニン(浪人)を推薦しようと思う。それは私とカンボジア代表監督の座を争った就活仲間でもあり、また現在の日本フッボル界を牽引してきた漢、本田圭佑だ。
F1から舞い降りた着想
諸君らはなぜここで私が30をとうに過ぎたロートル本田をザルツブルクに推挙するのかと疑問に思っていることだろう。実際のところそれを提唱している私でさえ、つい先日までは頭の片隅にもなかった着想なのだが、フッボル以外の事象にも目を向けることで、落雷の如くアイデアが舞い降りてきたのだ。
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、F1ハンガリーGPの予選でポールポジションを獲得した。これはフェルスタッペンにとって自身のF1キャリア初のポールポジションであると共に、ホンダにとっても2006年オーストラリアGP(ジェンソン・バトン)以来13年ぶりのポールポジション獲得となった。
(motorsport.com)
2015年にF1に復帰したホンダは当初マクラーレンへパワーユニットを供給していたが、マシントラブルが続いたために17年をもって提携の解消となった。しかし徐々に改良が見えたホンダのエンジンに目を止めたレッドブルグループと18年にジョイントを始めると、2年目の今年、第9戦オーストリアGPで見事にトップチェッカーを受け、ホンダにとっては06年以来、F1復帰後は初となる優勝をもぎ取った。
サッカー界の「レッドブル・ホンダ」が爆誕
その後も第11戦で2勝目を上げると、記事にもあるように第12戦では結果的には2位となったものの、予選では13年ぶりにポール・オブ・ポジションを獲得。これはまさにホンダがレッドブルと出会ったことで生まれた化学反応であり、レッドブルと日本人との愛称がこの上ないことへの証左ともなっている。
そしてもう諸君らには察しがついているだろうが、ザルツブルクの正式名称はレッドブル・ザルツブルクだ。そこに本田が加わることで、フッボル界にも新たなレッドブル・ホンダが爆誕し、そのコラボに翼が生えるほどの多大なケミストリーが期待できるのだ。
一見、競技性ではフッボルとF1は全くかけ離れたものに映るが、じっくり観察すれば両者ともに走ることがメインのスポーツであることがわかる。そういった意味ではフッボルはボールを使ったモータースポーツとも捉えられ、フッボル界のレッドブル・ホンダがF1界のそれを再現できる確率はかなり高いと言えるだろう。