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セリエA 名将のコラム

名将が語るペレに対する暴言問題 イグアインとディバラに苦言

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Alexas_Fotos / Pixabay

ボンカレー、諸君。

と言いながらも私はククレカレー派だがね、フフフ(氏は日本のレトルト食品にも精通している)

前回にお伝えしたルカ・モドリッチのバロン・オブ・ドール(バロンドール)受賞の顛末だが、私が世界に向けてフッボル界の不正を告発したことで、さっそく連中らの嫌がらせが始まったようだ。普段はあまり掛かってこないはずの自宅の固定電話が頻りに鳴り出し、受話器を取ってみるとピーッという音がしてそれ以上は何も語らない。いわゆる無言電話というヤツだ。

名将に嫌がらせの有害電波か?

連中も脅迫めいた露骨な言葉は法に触れると弁えているようで、何やら有害なピーッという電波を送り付け、私の脳細胞を潰そうとでも考えているのだろう。あいにく私は既に老境に入っており、潰すほどの脳細胞もないがね。ただそれでも私に電話を無視するという選択肢はありえない。私の辞書に、またフッボル哲学に「リトリート」という文字はない。常に「アグレッシブ」だ。だからつい先ほどもあった嫌がらせの電話にもしっかりとこう返してやった。「ピーピーピーピーと、君はピー村の村人かね」(ただのファックスの誤送信の可能性があります)

ペレのメッシ評にイグアインとディバラが暴言

しかし、不愉快な出来事というものは立て続けに起こるもので、昨日も私と同じアルゼンチン人のゴンサロ・イグアインとパウロ・ディバラがインスタライブの動画配信でフッボル界の大御所ペレに暴言を吐いてしまった。その発端となったのはブラジル紙「Folha de S.Paulo」に語ったペレの以下のメッシ評だ。そこでペレは自身と比較してメッシをこう切り捨てた。

「ある選手はヘディングも上手く、左足でも右足でもシュートを打てる。もう一方は片足しか使えず、スキルもたった一つだけ。ヘディングも上手くない。どうやって比較すればいいんだ? ペレと比較すると言うなら、左足でも右足でもシュートを打てて、ヘディングでも点を取れる選手じゃないとね」

第三者から見てもなかなか刺激的な批評だが、メッシと同郷で個人的な付き合いもあるイグアインとディバラにはどうもそれが許せなかったらしく、彼らはイタリアのバーで酒を浴びながら、酔いに任せて動画の配信を始めてしまった。日本の諸君らには動画を視聴したところで言葉を理解できないであろうから、私が文字で起こしておいた。

「酔ってるのを理由にして言いますけど、そろそろやめてください。自分の感情だけで人を評さないでください。一言で人の一生変わるんで。理解してください。お前だよ、わかるよな、ブラジルのな。クソが!」

「ブラジルのオッサンにはみんなうんざりですよ。『片足しか使えない』って言われたら、EDかと思いますよね」

EDではなくむしろ絶倫?

何か物事を評する時にそこに絶対的な尺度は存在しない。必ず評する側の主観や趣向が含まれるからだ。よって人の批評に対してさらに批評を加えるのも自由だし、むしろそれが健在な言論の在り方とも言える。しかし彼らの言動はそれを逸脱してしまったようだ。特にディバラよ、EDはアカン(氏は関西弁もマスターしている)

それはただのヘイト・オブ・スピーチであるし、そもそもペレはEDのキャンペーンに参加しただけであって、彼自身がEDであるという根拠はどこにもない。ペレの顔を見れば、どう見ても精力絶倫であることは嫌でも理解できるはずなのだが……。彼らもすぐに過ちに気付き、動画を消して謝罪したらしいが、ペレには私からもアルゼンチン人の先輩として、お詫び申し上げたい。

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