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名将が語る

「近畿で一番顔のデカい」女性が名将を京都の闇に誘う

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背後で聞こえた「近畿一」

ボンジョールノ、諸君。

私は今、今年に入って58回目の極秘来日を果たしており、おかげさまで日本の春を存分に満喫させてもらっている。日本語も日常会話レベルなら話せなくとも聞き取ることができるようになったのだが、それが仇で実に奇妙な出来事に巻き込まれてしまうことになった。

つい先日、京都観光に電車を利用した時のことだが、生憎その時間帯は退勤時間とも重なり、いわゆるラッシュ・オブ・アワーに遭遇してしまったのだ。

箱詰めになりながらもようやく目的地に辿り着き、人の波に揉まれたまま階段を上っていると、すぐ後ろでヤマトナデシーコ(大和撫子)の会話が聞こえてきた。

私が日本語の良いレッスン機会だと思いながら耳を傾けていると、私のリスニング能力の低さがそうさせたのか、以下のような会話が聞こえてきた。

A子「でも私ほんまめっちゃ顔デカいやん」

B子「……そう? そんなことないよ」

A子「そんなことあるし。たぶん、近畿で一番デカいんちゃうwww」

と自虐的かつ朗らかに笑っているのだ。

キンキと聞いて私はあのキンキ・オブ・キッズの近畿だとすぐに察知し、その近畿とは二府四県に跨るこの一帯の地域であることを再確認した。そして私はそのキョソンガン(巨尊顔か。氏の造語)を是非とも拝見してみたいと強く願ってしまったのだ。

階段を上り切ったところで勝負

しかしだ、この密着した人混みの中ではすぐ一段下を歩く背後の人間に向かって振り返るなどは不自然この上ない。そんなことをするのはありもしない盗撮を疑う熟年の女性だけだ。私のようなゴリゴリなオッサンが振り返るとそれだけで痴漢認定されてしまう可能性だってある。だが、どうしても見たい……私のリトル・サトルステギがそう叫んでいた。

「よし、階段を上り切ったところが勝負をかけよう」。平地に出た後にすかさず距離を取り、そのビッグ・オブ・フェイスを目に焼き付けてやろうと私は決意した。

そして私はようやく階段を上り切り、少し歩を速めて前に出、そのキョソンガンを拝むべく満を持して振り返ってみた。

女性は何処へ…

……しかしその自称近畿一の巨顔らしい女性を伴った二人組の姿は既に雑踏にはなく、私が慌てて周囲を見渡してもそれらしい女性をとうとう見つけることができなかった。

私の心には好きだった娘に告白できなかったあの昔日の、なぜもう少し勇気を振り絞れなかったのかという悔恨にも似た感情が溢れ出してきた。

女性にとっては決してありがたくはない巨顔でありながら、それを一笑に付した快活なあの女性は一体どこに消えたのだろうか。もしかすると私は、京都の幽玄な闇に紛れ込んでしまったのかもしれない……。

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