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「IDフッボル」理論 ブンデスリーガ ヨーロッパリーグ 名将のコラム

名将と長谷部の対話 戦術の著作権料問題とサッカーにおける格差社会

更新日:

WikiImages / Pixabay

ボンジョー・コール、諸君。

UEFAの大会といえばチャンピオンズリーグにスポット・オブ・ライトが当たりがちだが、ヨーロッパリーグ(EL)のことも忘れてはなるまい。29日に行われたグループ・オブ・リーグ第5節のH組でフランクフルトがマルセイユを4-0で破り、グループ5連勝で決勝トーナメントへの首位通過を決めた。そのフランクフルトに守備の要として君臨し、日本のベッケンバウワーまたはフッボル界の「ねづっち」(長谷部の著書『こころを整える』とねづっちのトレードマーク『整いました』をかけたか。氏は一発屋芸人にも詳しい)と称されているのが長谷部誠である。

長谷部の戦術に対する問題意識

その長谷部がめでたくこの度のアジアサッカー連盟(AFC)の最優秀国際選手に選出されたらしく、それはそれで実にコングラッツェなニュースとは言えるのだが、私の個人的な意見では彼はもっと世界的な賞、例えばノーベル・オブ・化学賞を受賞するに値する人物だとも考えている。私のIDフッボル理論をあれほど深く学び、現場の実情と見事に化学することができる現役の選手を私は他に知らない。

長谷場のグランデなところはその画期性だ。IDフッボルをチームとして採用する場合にはそこに在籍するGKのインテリジェンスが問われる。そのチームにフッボルIQの低い脳筋GKしかいなければ私の理論はマイナスに振れてしまい、戦術を考える際には自然その選択肢から除外されてしまう。フランクフルトもどうやらそんなチーム状況にあったらしいのだが、IDフッボルをどうしても手放したくなかった長谷部は、何とその創始者である私に直接コンタクトを取ってきたのだ。

聞けば、チームカラーに合わせて私のIDフッボルを一部改変しようと思ったそうで、彼はそれが著作権の侵害に当たるのではとの危惧を患い、私にその改変への承諾を問い合わせてきたのだ。

トータルフットボールが格差を助長?

長谷部「芸術には著作権があるように、サッカー理論を芸術にまで昇華させた名将のIDフッボルにもそれが適用される可能性があるのではと」

名将「実に律義なハポネス(日本人)だ。確かにクライフがトータルフットボールを採用した世界中のチームからJASRAC(氏は日本の社会問題にも精通している)の如く根こそぎ著作権料を徴収していたのは有名な話だが、その額を君は知っているかい?」

長谷部「いえ、全く」

名将「1チームにつき、およそ現在の貨幣価値でいえば9万ユーロ(日本円で約1200万円)だ」

長谷部「そんなに!?」

名将「ただ私にはそれが高いかどうかはわからない。それを投資と捉え、チームの戦力が底上げされるのであれば安いという判断も成り立つ」

長谷部「確かに」

名将「しかしその論理は財力のあるプロサッカーチームにのみ通じる話だ。資金のない地域、例えばプロ化が進んでいなかった当時の日本などで実業団チームがトータルフットボールを採用するためにそれだけの著作権料を捻出することができるだろうか」

長谷部「おそらく難しいですね」

名将「そのために世界ではよりフッボルのおける格差が肥大化してしまった。私はその行き過ぎた格差社会を容認しようとは思わない。途上国の草サッカーチームでも最先端の戦術を広く享受できるような方策が必要だと考える」

長谷部「同意です」

名将900ユーロ(約12万円)でどうだ?」

長谷部「え?」

名将「つまり、その…IDフッボルの著作権料だ。トータルフットボールの実に100分の1だ。もちろん君が望めば分割払いにも対応する」

長谷場「……ええ」

名将「このような良心的な価格設定こそ格差社会の是正に繋がっていくと私は確信している」

長谷部は実に日本人らしく私のスイス銀行口座に一括で著作権料を即日入金し、その迅速な入金手続きに好意をもった私はIDフッボルの解説書『サトルステギの考え』を特別に添付することにした。

拒否権を持つフィールドプレーヤーを配置

長谷部の考えていたアイデアとは、司令塔であるGKに対して拒否権を行使できるフィールド・オブ・プレーヤーを1人配置するというものだった。試合中のGKの指示に明らかな瑕疵があれば、そのフィールド・オブ・プレーヤーが拒否権を行使し、その指示をすぐに修正する。具体的にはGKが「7番、クロス!」と指示を出したとすると、拒否権を持ったフィールド・オブ・プレーヤーが「7番、ガッツが足りない!」とそれを取り下げ、「7番、カットイン!」と新たな指示を送るといった形だ。

それはGKの統帥権を侵すもので指揮系統にも支障を来すが、暴走したGKに歯止めをかけるという意味では、大日本帝国の教訓をくみ取った実に日本人らしい発想と言える。その役割を長谷部は現在フランクフルトでアンカーとして担い、実に高度なレベルで拒否権を発動している。彼が今後、私のIDフッボルをさらに進化させ、彼独自の新たなフッボル理論を生み出すことに期待したい。

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