セルジオに噛みついた乾
ボンジョールノ、諸君。
何やら私の友人であるセルヒオ・オブ・越後(セルジオ越後)と日本代表の乾貴士が舌戦を繰り広げているようだ。その発端になったのが、越後の以下の発言だ。
あとは海外に行ったから(だけで)レベルが上がると思っている。それは自分の国内リーグを侮辱しているだけでね。(元スペイン代表の)イニエスタとかすごい選手が日本に来るようになってね。日本の選手はその選手たちを上回っていないのに国外に(すぐ)移籍するのは矛盾しているんじゃないかなと思います。
(テレビ東京)
それに対し、日頃から越後のことを腹に据えかねていた乾が、
https://t.co/mnYyAKbCx1
誰も海外に行っただけで満足してる選手はいません。
W杯で戦ったり、世界のほんまにすごい奴とやったり、憧れのリーグでやるために、皆んなどうなるかわからん挑戦をしてるんです。
もちろん試合に出れる事が一番やけど、そこでもがいて頑張る事も必要になる事はある。— 乾 貴士/Takashi Inui (@takashi73784537) 2019年2月12日
と反論し、続けて
あ、あとそれだけ色々言うならそろそろ現場で監督やってください!笑
— 乾 貴士/Takashi Inui (@takashi73784537) 2019年2月12日
と最後っ屁をかましたのだ。
確かに越後の主張はあまりにも自己解釈が過ぎ、特に「イニエスタとかすごい選手が日本に来るようになってね。日本の選手はその選手たちを上回っていないのに国外に(すぐ)移籍するのは矛盾しているんじゃないかなと思います」という部分はもはや意味がわからない。
イニエスタが一人来たからといってJリーグ全体のレベルがラ・リーガ級に底上げされたわけでもなく、イニエスタが加入したヴィッセル神戸はバルサのようなチームに変貌したわけでもない。より越後の主張に沿うならば、フッボル史上でも屈指のMFであるイニエスタを個人として凌駕しなければ海外に出れないらしいが、そうなると彼が日本にいる間はもはや誰も国内を抜け出せないことになる。
「そろそろ現場で監督やってください!笑」はフェイク
このように越後の論理は蜂の巣ように穴だらけだが、友人として彼のために一つ弁護しておくと、乾の書いた「あ、あとそれだけ色々言うならそろそろ現場で監督やってください!笑」というこのツイートには事実誤認がある。というのも、彼は既に監督業を始めているからだ。
私は過去のレポートで越後との出会いと疎遠になった経緯を書いたが、数日前にそれを見た彼から私に連絡があった。その連絡手段が、スマホのアプリ『ウイクラ』内での通信だった。このウイクラというアプリはフッボルのチームマネジメントと監督業を追体験できるゲームで、ゲーム内で私が主催している協会に彼が「和解したい」という文言を添えて、入会申請をしてきたのだ。
それはつまり、彼が既にサイバー空間という現場で監督業を始めているという証左であり、乾の煽りは的外れだったことを意味する。
「セルジオ・ジャパン」の誕生も?
越後はゲーム内では謙虚に私に教えを請い、着実に戦術の引き出しを増やしている。歳の割には吞み込みも良く、この分だと数年以内に日本代表監督候補にも挙がってくることだろう。仮に「セルジオ・ジャパン」誕生となれば、まだサムライ・オブ・ブルーに未練がある乾の立場は窮地となる。
そうならないためにも私は乾に進言したい。今のうちに越後との関係を改善しておくのだ。何なら私がその仲介を取り持ってもいい。そのためにはまず、ウイクラのアプリ内で私の協会に入会申請をしてくれたまえ。どの協会かはここでは個人情報を晒せないため、コンタクトはお問い合わせメールからお願いする。君が希望するならば即刻、越後を協会から排除してもいい。では連絡を楽しみにしているよ。