FIFAをぶっ壊す(ニッコリ)!
近代戦における参謀本部を完成させ、普墺戦争や普仏戦争を大勝に導いた近代ドイツ(プロイセン)陸軍の父モルトケは、甥も同じく軍人であったためにそれと区別を図る意味で「大モルトケ」と称された。また日本においてはかの文豪、谷崎潤一郎も英文学者の弟との混同を避けるために「大谷崎」と呼ばれたが、レアル久保建英の現在地はまさしくその弟らのポジションにあると言える。
日本代表MF久保建英は現地時間22日、スペイン1部マジョルカへの期限付き移籍が合意に達したと公式サイトで発表された。レアル・マドリードからは2019-20シーズンの1年間のレンタルになるという。
(Football ZONE web編集部)
マジョルカのサポーターらが日本人と聞いて即座に思い浮かべる名は、クラブのレジェンドである現ジュビロ磐田の大久保嘉人であろう。2004年11月に移籍を果たした大久保はデビュー戦で1G1Aの活躍をするも、負傷をして戦線を離脱。復帰後はスタメンから遠ざかるも、降格確実と言われた最終盤の残り3節で獅子奮迅の活躍をし、チームを残留に導いた。
このことから、いくらレアル久保が次代のスーパー・オブ・スター候補であろうとも、マジョルキスタにとっての「クボ」は未だ大久保なのである。故にレアル久保はおそらく彼らから「小クボ」と名付けられるだろうが、生半可は活躍では大久保から「大」の文字を奪い、自身が「大クボ」の座に就き、大久保を「小クボ」に追い落とすことは容易ではない。
しかし私はレアル久保のポテンシャルと勤勉性をもってすれば必ずや大久保から「大」の文字を強奪するだけではなく、そんな次元をも遥かに置き去りにした「超クボ」として、マジョルキスタから称揚される日が来ることを信じている。
この度のレアル久保のマジョルカ移籍が、スーパーファミコンソフト『ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説』ならぬ「超クボ伝説」の幕開けとなることを期待している。