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名将が語るサッカーのAI化 育成に板尾創路式トレーニングを採用せよ!

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quakeboy / Pixabay

ボンジョールノ、諸君。

楽しみにしていた諸君らにはすまないが、冒頭における言葉遊びは考えるのが面倒臭くなったので昨年をもって終了することにした。また私の気分次第で再開することになるかもしれないが、それがいつになるかはリトル本田ならぬリトル・サトルステギにもわからない、フフフ。

将棋界のAI世代が示唆するもの

まだ私は日本に極秘滞在中で日本のお正月を満喫しているのだが、遺憾にも将棋界のレジェンド加藤一二三の姿を低俗なバラエティ番組でよく見かけるではないか。「神武以来の天才」と言われた彼が消耗品の如く扱われているこの現状に一将棋ファンとして日本のテレビ業界には猛省を促したい。

なぜ私が将棋に強く興味を抱いているのかと言えば、その頭脳戦がフッボルと深く通底するものがあるからだ。仮に将棋盤の上にボールを投げ込んでみるがいい。それはすぐにフッボルへと変貌するだろう。逆にピッチ上からボールを取り上げて将棋の駒を与えれば、それはまさしく将棋となる。

年末の竜王戦では羽生善治竜王が広瀬章人八段に敗れて27年ぶりの無冠となり、将棋界に新時代の到来を予感させた。そしてその新時代の旗手となるのが藤井聡太を筆頭としたAI世代であろう。幼い頃から古今の棋譜を網羅した将棋AIとパソコンで対峙し、力を積んできたニュー・オブ・ジェネレーションだ。

今後重要になってくるサッカーゲーム

この将棋界におけるAI革命は私にある示唆を与えてくれた。フッボル界においても子供の育成過程でこのAIを活用できるのではないか。未だフッボル界が経験したことのない藤井壮太級のプレーヤーを生み出せるのではないかと。そう考えると、AIエンジンを搭載したテレビゲームが今後重要になってくる。

今世界にあるサッカーゲームの二大巨頭はEAスポーツが出す「FIFAシリーズ」とコナミの「ウイニングイレブンシリーズ」であることは言うまでもないが、育成年代のフッボル教育という観点に立つならばウイイレシリーズの一択だと私は考える。

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各国リーグとのライセンス契約数などゲームとしてのビジュアル的な再現度ではFIFAに大きく軍配は上がるが、ウイイレではクライフやマラドーナなどの様々な年代のレジェンド選手が登場する。それはつまり現代だけではなく過去の時代におけるあらゆる試合のゲーム展開をAIに習得させていることを想像でき、フッボルの戦術の変遷を学ぶという点ではウイイレはFIFAを遙かに凌駕していると言えるからだ。

板尾創路のえげつない先見

だからといって子供にコントローラーを握らせて気ままにゲームをさせるのではない。それでは戦術を学ぶという本来の趣旨から外れ、ゲームに興じるだけのただの悩筋キッズになってしまう。まずは観察することから始めるのだ。戦術というものを学ぶためには主観を排除して第三者的に試合を俯瞰しなければならない。木ではなく森を俯瞰する作業、つまりマニア・オブ・ビュー。これを高めることに心血を注ぐのだ。

日本のお笑い芸人である板尾創路には野球ゲームの『ファミスタ』でCOM同士を戦わせて、その試合を真剣に観戦していたというえげつないエピソードがあるが、この板尾のえげつない態度こそがAIでフッボルを学ぶには最適な在り方と言える。実践し始めた当初においては子供たちは退屈するかもしれないが、そこではしっかりと忍耐を覚えさせる。ある程度の時間を費やせば、次第に子供たちは画面に釘付けとなり、友人らとフッボル談義に花を咲かせていくことだろう。

ボールに触れるのは大学からでいい

仮に日本の学制に沿ってその後の育成プログラムを組むとすれば、この板尾式トレーニングを中学卒業まで継続する。その戦術眼は既に同世代の遙か先を行っているはずだ。そして高校入学と同時にコントローラーを持たせてプレーヤー視点での実践に入っていく。これを高校の3年間でみっちりとこなし、大学入学後にようやく部活やサークルに入るなどして実際にボールを触れてみるのだ。するとどうだ。乾いたスポンジが水を吸収するようにフッボルが体に染みわたり、うまくいけば在学中にサムライ・オブ・ブルー入りも視野に見えてくるはずだ。

日本の現状は高校の部活やクラブのユースを経ることがプロへの登竜門とされているが、次第にそういった過程は旧態として廃れていくことだろう。フッボルですらAIという時代の波には逆らえない。自分の子供をフッボルプレーヤーに育てようと画策している諸君、ボールを買う前にまずはウイイレを与えてみることをお勧めする。気付けば家庭内にフッボル界の藤井壮太が誕生しているかもしれない。それとコナミの諸君、これだけ宣伝してあげているのだから何か見返りがあるだろうね?

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