シメオネの謝罪はバラエティー番組にも影響が
ボンジョールノ、諸君。
やはりというべきか、実に遺憾な帰結となってしまった。キ〇タマ・ポーズで世の男性に勇気と誇りを示してくれたシメオネが、23日の記者会見で「先日、私が見せた行為を不快に感じた人、そしてユヴェントスに謝りたい。よろしくない表現だった。これでこの件について話すのは終わりにしたいと思う」と謝罪に追い込まれてしまったのだ。
言葉の端々に無念さが滲み出ているように、おそらくフェミニスト団体やBPOから脅迫まがいの圧力を受けたのだろう。ここまで表現の自由が規制されては、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』のような高質なバラエティー番組が生まれなくなる。「昭和は遠くになりにけり」と感慨に耽ろうと思ったのだが、気づけばこの4月で平成も終わりだと言う。月日はかくも早く流れているのか。
まるで大迫の欠けた日本代表
しかし、25日に行われたプレミアリーグ第27節のリヴァプール―マンチェスター・ユナイテッドの一戦は、まるで時空が歪んだように時計の針が進まない退屈な凡戦となった。
試合は戦前の予想通りにリヴァがボールを保持して主導権を握る展開となった。しかしフィルミーノが前半31分に交代してからは攻撃にタメもアイデアもなくなり、全く単調な攻撃に終始することになった。
それはまるで大迫の欠けた日本代表を見ているようで、フィルミーノのポストやデコイがないとマネとサラーはスペースを見つけられず、俊足を武器にしたその脅威は半減となった。殊にサラーの出来は散々で、マッチアップしたルーク・ショーに機先を制され、せっかくのカウンターのチャンスもドリブルが大きくなり、脚に違和感のあったマタに止められるという始末。チームで枠内シュートが1本というデータが示すように、得点の気配を全く感じることができなかった。
対するホームのマンウーも前半にエレーラとマタ、代わって入ったリンガードまでもが負傷交代し、ピッチをワイドに意識できる選手がポグバのみとなったことで、攻撃が幾分縦の動きだけに偏重してしまった。ただ後半、2列目右サイドへのルカクの配置転換がうまく機能し、対峙するロバートソンを攻守で苦しめ、良質なクロスは終了間際にあわやのシーンをもたらした。
それでもチャンスと言えるチャンスは前半にリンガードがGKアリソンと1対1になった場面(オフサイド?)くらいで、0-0というスコアはこの試合を的確に集約している。
攻撃<<<守備=ピクルス?
ピクルス(塩試合)の原因は互いの攻撃プランが狂った上に、両チームとも守備陣の出来が非常に良かったためだ。目についたミスは開始直後のヤングのバック・オブ・パスくらいで、最終ラインのみならずファビーニョ、ヘンダーソン、ワイナルドゥムのリヴァの中盤は距離感が良く堅牢で、マンウーもポグバは言うに及ばず、マティッチの代役となったマクトミネイが期待を超える運動量と質を見せていた。
ここまで攻撃<<<守備と攻守のクオリティーに大きくギャップができてしまうと自然、潰し合いの応酬となり、ゲームがピクルスになることはままある現象だ。ただ私がダズン(DAZNと思われる)の無料体験を始めた初日でこの試合を見せられては、何だか損をした気分ではないか。返してくれ、無料の1日分を!