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名将が暴くサンチェスとロホの賭博スキャンダル それは果たしてフェイクなのか?

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ボルケーノ、諸君。

もはや冒頭の言葉遊びがボンジョールノという原形すらも留めなくなってしまったのは、ひとえに私の語彙力のせいだ。それはそうと私の教え子であるジョゼ・モウリーニョがマンチェスター・ユナイテッドの監督を解任されたことに絡んでこんなゴシップめいたニュースが飛び交っている。

『ザ・サン』が報じた黒い疑惑

マンチェスター・Uは、18日にジョゼ・モウリーニョ監督を解任。イギリス『ザ・サン』は、今季レギュラーポジションを確保できていなかったサンチェスは、「モウリーニョが解任される」ことをチームメイトのDFマルコス・ロホと賭けていたと報道した。同メディアは、サンチェスが「言っただろう!! 我慢だけが必要だった。ロホ、2万ポンド(約280万円)な!」とメッセージを送っていたと伝えていた。

しかし、サンチェスは自身のSNSでこの報道を否定。報道した同紙の一面に、「FALSE!!!(嘘)」という文字を上書きして、以下のようにモウリーニョ前監督への感謝を示した。

「これは嘘っぱちだ!!! ジョゼは世界最高のチームでプレーするチャンスを僕に与えてくれた。彼には感謝しかない。僕たちは団結している、僕たちはマンチェスターUなんだ。リスペクトを。チームを助けることができるのを待ちきれない」

(「Goal.com」より)

『ザ・サン』とは諸君らも知っての通り日本で言うところの東スポのような位置づけだが、この数打ちゃ当たる作戦で時には真実を炸裂してしまうこともある。どうやらサンチェスは必死にSNSでこれを否定しているようだが、私はアルゼンチンコネクションによってこの報道を裏付けるネタを入手することができた。

私がある女性から仕入れた情報によると、アルゼンチン人のロホがごく最近「ブエノスアイレスの帝王」と言われる有名な高利貸しマンダ・ギンジーニョから報道されている同額程度の金をトサン(10日で3割の金利。氏は日本の金融用語も熟知している)で借り入れたという。この話に強く信頼が担保できるのは、その女性というのがギンジーニョの店舗のオペレーターだからだ。

ヤミ金業者から情報をGET

実は私もジョゼの解任時期に関するギャンブルに手を出してしまい、教え子であったという情にほだされ「解任は1月以降」とベットした結果、4万ユーロ(約500万円)をスってしまった。その4万ユーロは妻の念願であるブティック経営の開業資金だったのだが、それが一夜にして引田天功(氏は趣味でマジックをしているのでその道にも詳しい)の如く我が家の金庫から忽然と姿を消してしまったのだ。無論、金がなければ店を開くことはできない。妻の悲しむ姿が私の脳裏を横切った。

私のような老害に即日で大金を用意してくれる真っ当な金融機関などはあるはずもなく、妻の笑顔を絶やさないためにも私はとうとうヤミ金に、つまり例のギンジーニョにすがることになってしまった。コールセンターではマフィアのような男が電話口に出るのではと緊張をしていたが、意外にもそれは柔和なお姉さんの声だった。しかも初回の利用はトサンではなくトイチ(10日で1割)ということで、想像よりも遙かに顧客サービスが行き届いているような印象を受けた。

そして借り入れの審査のために口頭でいろいろと質問を受けている中で、私の職業がフッボル関係であるということを告げると、話の弾みでそのオペレーターのお姉さんがマンウーのロホもほんの数時間前に借り入れを行っていたとポロっと(ロホを逆さにかけているのだろう)口を滑らせたのだ。一体この業者の個人情報の扱いはどうなっているんだと不安にも思ったが、実に有益な情報だったのであまりその辺は問い詰めないことにした。言うまでもなくこのロホの借り入れは、賭け事に負けたことでサンチェスへ支払わなければならなかった金の工面と見て間違いないだろう。

日々の生活にもマニア・オブ・ビューを

しかし人生とはサイオーガウマ(塞翁が馬。氏は諺にも詳しい)で、一見私はギャンブルに負けて家庭崩壊の危機にも直面したが、何とか金も工面でき、さらにはそこから思いもかけない形でフッボル関係者なら誰も垂涎となるスキャンダルの裏付けを取ることができた。

このことからもわかるように、日々の生活の中でも目先の利害に一喜一憂せず、長期的かつ俯瞰的な視野を持つことが成功を掴む鍵となる。マニア・オブ・ビューはフッボルに限らず人生においても諸君らの友となることを私は強く約束する。

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