大スクープを逃したメディア
ボンジョールノ、諸君。
どうしてメディアはこうも劣化してしまったのか。いや、元から劣化していたと見る方が正しいのかもしれない。相も変わらず現象にまとわりつく欺瞞という薄皮のみを報じることに終始し、その中にある本質と言う果実を見出そうともしない。
海外サッカー、イングランド1部プレミアリーグのリバプールは11日、日本の食品メーカー「日本ハム」とパートナーシップ契約を結んだとクラブ公式サイトで発表した。
契約が発表された記事では、「NH FOODS 19」と記されたリバプールのユニホームを日本ハム本社・畑佳秀社長に贈呈する写真を掲載。「日本ハムは主に東アジアにおける国際的な認知拡大のため、このパートナーシップを使うだろう」とし、日本ハムが海外での認知度アップを目指したものであると紹介している。
(THE ANSWER編集部)
リヴァプールと日本ハムの提携に関し、この記事では日ハムの認知度向上や地元リヴァプールでの地域貢献など見出しを眺めればおよそ察しがつく無味乾燥な内容が陳列されているだけで、そこに隠された重要な本質についてはアプローチすら試みられていない。
そもそも日ハムを、シルベスター・スタローンをやけに偏愛していたハム製造会社という偏った認識で捉えていること自体が間違いなのだ。日ハムと聞いてすかさず「北海道日本ハムファイターズ」というベース・オブ・ボールチームに発想が及んでいれば、大スクープを私に掻っ攫われずに済んだものを。
リヴァプールの真の意図
いや、メディア連中の救いようのないマニア・オブ・ビュー値の低さを考えれば、その可能性はないに等しいか。私のレポートを聖典の如く暗唱している諸君らの上位15%ほどのマニア・オブ・ビューラーであれば、この時点で私の言う大スクープの中身について気付いてもほしいところだが、果たしてどうだろうか?
ではヒントと言うか、ほぼ答えとなるものを提示しよう。それは私が過去に書いた以下のレポートだ。
名将が語る大谷翔平 サッカーとの真の二刀流で人類を先導せよ!
ボンキュッボン、諸君。 使用しておいてこんなことを言うのも何だが、ボンキュッボンは死語じゃないだろうね? 私自身はまだキング・オ ...
そう、大谷翔平だ。私はこのレポートで彼の身体的なポテンシャルをもってさえすれば、競技を跨いだ真の二刀流を実現し得ると力説した。
私のレポートは主に日本人に向けて日本語のネット媒体で発信されているのだが、世界各地にいる私の熱狂的な信者たちが「名将の言葉は人類の財産だ」と英語やスペイン語などに翻訳し、地球規模で拡散してくれている。
そのおかげもあってどうやらこの大谷に関するレポートがリヴァプール上層部の目にも触れたらしく、彼を獲得するための足掛かりとして元所属球団ファイターズの親会社である日ハムに接触を図ってきたのだろう。
エンゼルス大谷は隠れレッズサポーター?
しかしリヴァプールの大谷獲得交渉は困難を極めそうだ。そのオファー内容はおそらくMLBがオフとなる冬の期間だけ英国に渡り、フッボル選手としてプレーするというものだろうが、英国の食事の不味さを考えればそう簡単に彼が首を縦に振るとは思えない。
ただ大谷に特別な事情があれば話は別だ。現在、大谷が所属するエンゼルスのユニフォームは赤を基調としている。渡米時に引く手数多だった大谷がなぜ中堅球団のエンゼルスを選んだのかと疑問に思っていたが、彼が元よりレッズサポーターで赤のユニフォームに憧れていたとすれば説明がつく。
もしそうであれば、このビッグ・オブ・ディールは現実味を帯びてくる。私が夢想した大谷の真の二刀流がようやくこの令和の時代(まだ改元してません)にあって花開くのか。誰かこのワクワクを止めてくれ!