しかし寝ても覚めてもこの惑星はコロナ、コロナと、お前らはコロナ星の星人かっつうの…。おっと、冒頭から愚痴ってしまったが、悲しむべきことに新型コロナの影響は全スポーツ中でも屈指の清廉なイベントである春のセンバツ高校野球を中止に追い込んでしまったらしい。フッボル人である私ですら悲嘆しているというのに、出場を決めていた球児らの失望を思うと胸が張り裂ける思いだ。
そこで心に傷を負った球児らのPTSDを予防すべく、その救済措置として『中止センバツ出場校「救済措置」5案を提言! 実現可能性・障害を比較する(REALSPORTS)』という記事では以下の5つの案を提言している。
(1):夏の甲子園開会式への参加
(2):夏の甲子園に「センバツ出場枠」を設置
(3):センバツ出場校のエキシビジョンゲームを甲子園で開催
(4):センバツ特別大会の実施
(5):夏の甲子園の出場枠増
しかし(2)を除いてはどれもケチ臭い案だと言わざるを得ない。球児たちが何を一番に望んでいるのかを第一に考えれば、このような生ぬるい案は出てくるはずもない。
球児たちは一体何のために野球をしているのか? そこに思いを寄せるべきだろう。…そう、全スポーツのメッカたる甲子園でプレーをするためだ。では、なぜ甲子園でのプレーを望むのか? …うむ、優勝したいからだ。するとなぜ優勝がしたい? …言うまでもなく、己の競技力を世間に示し、プロ野球への門戸をこじ開けるためだ。
であるならば、球児ファーストの究極の救済策は、
全員とプロ契約
これしかない。無論、これは犬猿の仲であるアマ球界とプロ球界の雪解けが前提となり、また受け入れる側のプロ球団も相応の準備が必要となるが、球児らのことを思えば大人たちが縦割りの既得権益を放棄し、球界全体でワンチームを結成すべきだろう。
しかしそれでも事がうまく運ばなかった時の次善の策として私はさらに、
全校優勝
を保険として提言したい。これならばプロ球界とも相談なく高野連の決断一つで収まり、出場校全ての球児たちが母校のグラウンドで歓喜の中、監督の胴上げができる。
我々大人たちは球児たちの涙を決して球場外で流させてはならないのだ。それだけは肝に銘じてほしい。