横浜FCに在籍する“キング・カズ”こと元日本代表FW三浦知良は5日、ルヴァン杯グループステージ第2節のサガン鳥栖戦(1-0)で先発出場し、今季公式戦初出場を果たした。世界でも反響が拡大しており、「C・ロナウドにとって新たな挑戦」「ヒストリーメーカー」とサッカーの母国イングランドのファンからも反響が寄せられている。
今季からJ1の舞台へ昇格した横浜FCだが、新型コロナウイルスの感染拡大により開幕戦以降、約4カ月間もの長期にわたってリーグ戦が中断。再開後は過密日程を強いられることになり、ルヴァン杯もそのような状況下で再開した。敵地で行われた鳥栖戦では、カズがキャプテンマークを巻いて先発を飾り、今季公式戦初出場を果たした。
前半30分に右サイドのクロスにダイビングヘッドで合わせたシュートは枠を捉えるも惜しくもゴールとはならず、無得点で後半18分にピッチを退いたものの、前身のナビスコカップ時代を含む同大会の最年長出場記録を53歳5カ月10日に塗り替えた。カズが成し遂げた偉業は世界でも大々的に取り上げられている。
そんななか、英メディア「GIVE ME SPORT」も公式インスタグラムで「カズヨシ・ミウラは5つの世代にわたってプレーする最初のプレーヤーになった」と文章を添え、日本代表戦の際にイングランド代表の選手と交換したユニフォームを着用している写真を掲載して注目した。
コメント欄では「レジェンド」「C・ロナウドにとって新たな挑戦」「日本のサプライズ」「ヒストリーメーカー」と現地のファンからも反響が寄せられており、今年で35歳を迎えたユベントスのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドにとって新たな目標となるだろうという声も出ていた。カズの打ち立てた記録は世界にも驚きを与えているようだ。
(Football ZONE web編集部)
―海外の反応―
▪アッレグリよりも年上なんだぜ。ジダンよ、ピッチに戻ってこい!
▪なぜナーゲルスマン(ライプツィヒ監督=33歳)がそこに座っているんだ。今すぐピッチに戻ってこい!
▪<サントスファン>笑けてくる。この男は80年代後半~90年代前半にかけてうちのチームでプレーしてたんだ。クレイジー過ぎるよ
▪<リーズファン>どうして80年代に日本の十代の若者がブラジルにいたんだ?
▪<サウサンプトンファン>日本とブラジルは強い結びつきがある
▪<インテルファン>ブラジルは世界で一番日系人が多い国だったと思う
▪<ユナイテッドファン>彼より若い俺にもまだチャンスはあるってことか
▪<リヴァプールファン>リヴァプールの最年長選手であるジェイムズ・ミルナーは1986年に生まれた。その1986年に三浦和義はサントスでプロデビューを果たしている
▪<台湾人>サントスで?
▪ああ。彼は若き日にブラジルでプレーしていたんだ
▪<ユナイテッドファン>彼の伝記アニメである『キャプテン翼』を知らないのか?
▪<スパーズファン>年に1度、キングカズがまだプレーしているという記事がここに投稿されることが恒例になっている。そして今年もカズはまだ現役を続けている。素晴らしい
▪この男のキャリアがスタートしたのは、クソインターネットができる10年かよ
▪この試合を見てたんだけど、彼は63分までプレーして、しかも得点をしかけた
▪<リヴァプールファン>試合に入れていた?
▪全く違和感がなかった
▪全盛期の半分の力もないけど、それでもずいぶん若いチームメイトとペースを合わせ、守備にも全力で奔走し、ゴールを奪いそうになったのは信じられなかった
▪<ベンフィカファン>いや、彼は5回目の全盛期に入ったとこだ
▪僕の記憶が正しいなら、16回目さ
▪キング・カズ!
▪ディナモ・ザグレブのレジェンドだ
▪<セビージャファン>これで彼は記録的な35年目のプロ生活を歴史に刻んだ。サー・スタンリー・マシューズでさえ、これほど長くはプレーしていなかった
※スタンリー・マシューズ=英国の名ウインガー。50歳までプレーし、サーの称号を与えられる
▪<ユナイテッドファン>インザーギならやれたはずだ。彼はただ6ヤードのボックス内に突っ立って得点をするだけだからな。彼のドリブルを見た記憶がない
▪そして最年長でオフサイドフラッグを立てられる選手になるんだろう
▪<ラツィオファン>Jリーグは決してジョークのようなリーグじゃないから、本当に驚きだよ
▪かなりまともにプレーできていたよ。ゴールにも迫ったが、キーパーのファインセーブに遭った
▪ズラタンのお手本だ
▪<リヴァプールファン>狂ってるな。僕は10歳の時に彼がジェノアでプレーしていたのを覚えている
▪中村俊輔と松井大輔のインタビューによると、彼はよくジェノアのファンがどれだけサッカーに情熱的かを話していたそうだ
▪日本以外では成功を収められなかったとしても、イタリア、ブラジル、クロアチアでプレーした経験はかなり大きかったに違いない。中田、中村、本田らへ海外の道を切り開いた
▪若くして大きなボールを抱えてブラジルに渡ったことに称賛を送りたい。試合の中身については、横浜FCの監督はカズの存在がチームの士気を高めるという理由で出場させたと説明していた
▪GKだと思っていたら、FWかよ
▪彼のためには良かったんだろうけど、見るのが辛かった。若い世代にとって彼はJリーグを世界に知らしめた象徴と言うよりは、もの珍しい高齢選手としか映らないのが悲しい!
▪監督はカズの存在がチームの士気を高めると言っていた。彼はチームに必要なんだ。実際に勝利にも貢献している
▪話はシンプルだ。彼はヴァンパイアなんだ