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Jリーグ 名将のコラム

遠藤保仁の22年連続ゴールに見えた関西クラブの低迷 名称が示す改革案とは?

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Clker-Free-Vector-Images / Pixabay

黄金世代の最後の光

ボンジョールノ、諸君。

何やらネット・オブ・ニュースの企画で1979年生まれの黄金世代(小野伸二、稲本潤一、永井雄一郎、中田浩二、南雄太、酒井友之、播戸竜二)が座談会で思い出話に花を咲かせているが、その黄金世代で最後に頭角を現してきた男が偉業を成し遂げた。

ガンバ大阪のMF遠藤保仁が偉大な記録を更新した。

G大阪は20日に行われた明治安田生命J1リーグ第8節で大分トリニータをホームに迎えた。この試合で先発した遠藤は、1点ビハインドで迎えた71分、ペナルティアーク手前で相手のクリアボールをダイレクトシュートに持ち込む。DF鈴木義宜に当たったボールがネットを揺らし、同点弾を奪取。オウンゴール判定も考えられたが、記録は遠藤のゴールとなった。

遠藤はこれが今季の初ゴール。これにより、デビューからJリーグ22年連続ゴールを達成し、自身の持つ記録を更新した。

(GOAL)

79年生まれとなると他に高原直泰や小笠原満男、本山雅志、 堂本剛、井川慶、窪塚洋介、クリストフ・ルメール、ジャイアント白田、平家みちよといった黄金という名に恥じない面々が揃い、遠藤保仁はその中では決して日の当たる存在とは言えなかったが、誰よりも長く日本代表に留まり、質の高さを維持し続けてきた。

ただチームはその遠藤の大記録に花を添えることが出来ず、21年ぶりの4連敗こそ免れたもののガンバ大阪はリーグ15位に低迷している。

Jリーグ草創期から存在の薄い関西

それにしても今季は関西のクラブが軒並み低調だ。大型補強で優勝候補にも挙げられていたヴィッセル神戸がお家騒動もあり11位、セレッソ大阪もG大阪の1つ上の14位に留まっている。

リーグ制覇だけに絞れば、関西クラブはG大阪の2014年までに遡る。と言うか、関西クラブの優勝自体がG大阪の2回(他に2005年)のみで、経済規模を考えれば実に寂しい数字だ。日本第二の経済圏である関西のクラブが強くならないと、Jリーグの全土的な発展にも支障が出てくる。

このリーグ草創期からの関西の影の薄さを解消するためにはもはや各クラブ単位での改革では間に合わず、関西のクラブ間で優先的に手薄なポジション同士をトレードしたりするなど協力を図っていくべきだ。

いや、そういった段階はとうに過ぎているのかも知れない。ここは思い切ってクラブの統合に舵を切るべき時期に来ているように思う。

ビッグクラブを目指しクラブを統合せよ

現状、大阪には2チームがあるためこれを1つにする考えもあるだろうが、ビッグ・オブ・クラブを構想するのであれば本拠地は広域にするのが望ましい。

すると大阪の1チームと神戸との統合案が浮かんでくるが、もちろん戦力の充実をより期すのであれば3チーム全ての統合がベストと言える。仮にそれが成立したとすれば、イニエスタと遠藤という2人のレジェンドが夢の中盤が構成することになり、諸君らのワクワクも止まらないんじゃないか?

問題はチーム名だが、大阪と神戸に跨るだけに「阪神」という冠は外せないとして、後は「ガンバ」や「ヴィッセル」とか言うあの洒落た部分だ。そこにはやはり相手を威圧できる言葉を選びたい。何かこう強くて、獰猛な……そうだ、虎はどうだろうか? 案外いけるんじゃないか。

よし、実際に組み込んでみよう。

阪神タイガース

どこかで聞いたような響きだが、おそらく私の空耳だろう。この私の改革案をさっそく友人のミッキー(楽天の三木谷社長)に提案しようと思う。彼の決断力をもってすれば、早ければ来季にも実現することになるだろう。

 

<編集者より>プロ野球が開幕し、阪神の惨状を目の当たりにした虎党の名将が精神の均衡を保てなくなり、妄想の中でJリーグに新たな「阪神タイガース」を見出そうとしているようです。

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