不選出に驚いたのは監督本人?
レアル久保建英と堂安律が移籍直後にも拘らず代表に招集されたことと同等に、選考における議論の対象となったのがサラゴサのサラゴサ的存在である香川真司の不選出だ。
世界最高の2部リーグでもはやレベル的には1部と言っても過言ではないリーガ2部で別格の輝きを放つ香川が、なぜサムライ・オブ・ブルー入りしなかったのかメディアでも様々な憶測が流れているが、その評論のいずれもが相変わらずのド低脳ぶりで、全く辟易する他ない。
私のマニア・オブ・ビューによれば、実は森保監督は香川を選ぶつもりでいたのだが、それがために香川は選ばれなかったとの分析結果が出ている。
諸君らはこの禅問答のような私の言葉にいささか戸惑いを隠せないであろうが、おそらく当の森保監督自身が一番香川の不在に戸惑いを覚えていることだろう。
そのヒントとなるのが以下の記事だ。
スペイン2部のレアル・サラゴサに所属する香川真司は、現地30日に行われたエルチェ戦に先発出場した。トップ下で71分までプレーしたものの、2試合連続ゴールとはならず。それでも随所に存在感を発揮してクオリティの高さをしっかりと示した。
(フットボールチャンネル)
得点やアシストがなかった香川だが、ピッチ内ではしっかりとその圧倒的存在感を放っていたらしい。
その存在感の強さ故に…
ここで重要なのが、クオリティーの高さを示していたから存在感が際立っていたのではなく、記事に書いてあるように「存在感を発揮してクオリティの高さをしっかりと示した」たことだ。
すなわち先に「存在感」ありきなのだ。強烈な存在感がある故、何だかクオリティーらしきものを感じるのだ。それが印籠香川の真骨頂。
おそらく森保監督もその存在感の強さにやられたのだろう。代表名簿に香川の名前をまだ書いていないのに、その存在感を近くにビンビンと感じていたため脳内では既に選出した気になっていたのだ。そして発表の場でその名がないことに初めて気づいた。
その証拠に彼は「今回の活動はこのメンバーになりましたが、次回の活動になった場合、また選手が変わっていくこともあり得ることだと思います」と、やはり香川が構想外ではないことを臭わせている。
これが私が導き出した香川不選出の顛末である。…ということで、今回のレポートは久々にやや無理やり感のあるオチだったね。どうやら夏バテのせいで私の頭も回らないのだよ。