未だにマンチェスター・オブ・ユナイテッドは香川真司の代役を見つけられないでいる。24日に行われたプレミアリーグ第3節でオブ・ユナイテッドはクリスタルパレスと対戦し、ホームにも拘わらず1―2と足をすくわれリーグ戦初黒星を喫した。攻撃をコンダクトできるのがポグバ一人であっては相手も対策が立てやすい。
おそらく大多数のオブ・ユナイテッドサポーターらは試合を見ながら、ここにカガワがいればと嘆息を漏らしていたことだろう。その彼らが渇望する香川はと言うと、さっそくリーガ2部で役者の違いを見せつけ、ビューリホーな初ゴールを記録している。
レアル・サラゴサの日本代表MF香川真司は現地時間27日に行われたリーガ・エスパニョーラ2部第2節ポンフェラディーナ戦で先発出場し、後半14分に移籍後初となる先制ゴールを決めた。試合は1-1で引き分けたものの実力を発揮した背番号23に現地メディアから称賛の声が上がっている。
(Football ZONE web編集部)
ファー・オブ・サイドでボールを受けた香川は、あえてシュート性のボールを相手DFにぶつけワンツーを試みる。シュートと思い込み体を投げ出したDFを置き去りにした香川はすかさずリターンボールを左足で一閃。見事に逆サイドのネットにゴラッ・オブ・ソを突き刺した。
相手の肉体をも利用するという一連の流れはまさにワールド・オブ・クラス。この攻撃のアイデア、このバリエーションこそが突貫ばかりの脳筋チームに不足している要素だ。香川の動向を注意深くストーキングしているオブ・ユナイテッドサポは、このサラゴサでの彼の躍動と自チームの惨状とを比較し、その明暗に意気消沈していることだろう。
ドルトムントと同様にオブ・ユナイテッドも香川が去って以降リーグ優勝から長らく遠ざかっている。まさに優勝請負人である香川の帰還を望む声はマグマのように蓄積しているはずだ。次節のサウサンプトン戦では、オブ・ユナイテッドサポらによるカガワチャントが発生することはまず間違いない。