ボンジョージアグラン微糖、諸君。
今回の冒頭の挨拶を「ジョージア エメラルドマウンテン 至福の微糖」にしようかとも考えたのだが、さすがに長過ぎるかと思って却下したよ(氏は日本の缶コーヒーがお気に入り)。ちなみに私は日本コカ・コーラの回し者ではないので、そこんとこよろしく。
正確無比なプロファイリング
どうやらまた私のプロファイリングマグナムが正確無比に試合結果を撃ち抜いたようだ。現地時間19日に行われたクラブワールドカップ準決勝で、レアル・マドリードがクルトワというハンデがありながらも鹿島アントラーズに3-1と力の差を見せつけ、決勝進出を決めた。そしてその試合前に私がプロファイリングした予想スコアが以下となる。
では最後に私の狙い目を発表しておこう。レアルの「1-0」「2-1」「2-0」「3-1」「3-2」、鹿島の「1-0」「2-1」の7点買いだ。
無限にあるスコアの組み合わせからこの7点を抽出し、その中から見事に当たりくじを引いて見せた。世にフッボル評論家と称する人間が数多いるが、実際に私のように予想スコアを具体的に提示し、信用というリスクを負っている人間が果たしてどれだけいるだろうか。戦術やらマッチアップやら試合の過程のみを延々と語り、それでいて勝敗の核心には迫ろうともしない。私に言わせればそんな連中はエセ評論家で、得意げに言葉を弄んではいるが、その中身は空虚そのものだ。
競馬予想屋のプロフェッショナリズム
競馬の予想屋と比べてみるがいい(氏は日本のギャンブル事情にも詳しい)。彼らはこの第8レースは③—⑦だとか⑥—⑤だとか予想にきっちりと数字を出す。外れようものなら昼間に『ワンカップ大関』を飲んでいるようなオジサンたちから何をされるかわからないというリスクを背負ってまで、彼らは誇りと信念とを数字に投射している。これが真のプロフェッショナルだ。そこに至ってはじめてスガシカオのBGMがサマになる(氏がNHKの視聴料を払っているのかは不明)。
彼らがもし「4コーナーでオグリキャップがスーパークリークに競りかけ、イナリワンもここで追い始める! さあ直線を向いてどうなるどうなる!! おしまいおしまい」と途中で口上を切ってしまえばどうなる? もはやそれは予想屋とは言えず、競馬場にいるただの危ない愛好家だろう。世に生息するフッボル評論家らも凡そその愛好家の域を出てはいない。
真の評論とは虎穴に入ること
フェイス・オブ・ブックのCEOマーク・ザッカーバーグが「最大のリスクは一切のリスクをとらないことだ」と言っていたが、評論活動においてはむしろ逆で、専門分野で専門用語を駆使して当たり障りのないことを吐いてさえいれば飯を食っていける。だが私自身はそんなぬるま湯に浸かろうとは思わない。真の評論とはタイガー・オブ・ホールニイラズンバタイガー・オブ・チャイルドヲエズ(虎穴に入らずんば虎子を得ず)だ。
だから私は常に虎の子を狙い続ける。では最後に私が狙う次の虎の子を発表しよう。「今年もあなたの、そして私の夢が走ります。私の夢はオジュウチョウサンです」