エヴェルトンが出場時間の差で得点王に
ボンジョールノ、諸君。
コパ・アメリカは今朝(現地時間7日)決勝が行われ、地元のブラジルが退場者を出しながらもペルーを3―1で下し、前評判通りにほぼ無風で4大会ぶり9度目の優勝を飾った。
おそらく日本の諸君らが気になっていたのは大会の優勝者よりも、三好康児が2得点でトップタイに並んでいた得点王争いの方だろう。しかし残念ながら同じくトップタイに位置していたエヴェルトン(ブラジル)とゲレーロ(ペルー)が決勝でゴールを決め、出場時間の短さからエヴェルトンにゴールデン・オブ・ブーツの称号が授与された。
しかしこの結果には私だけではなく、諸君らも到底納得がいかないはずだ。出場時間で優劣をつけるのならば、グループステージで大会を去った三好の方がこの2人よりも圧倒的にプレー時間が少ない。
栄冠を勝ち取ったエヴェルトンが343分(6試合)で3得点に対し、三好はわずか189分(3試合)で2得点だ。仮に三好がエヴェルトンと同じだけのプレー時間を与えられていれば、3.62点を決めていた計算になる。つまりCONMEBOL(南米サッカー連盟)の主張する規定に従えば、本来は三好にゴールデン・オブ・ブーツが渡っていたはずなのだ。
メッシが見抜いていた今大会の不正
それなのに三好が選考の対象にすらなっていなかったのは、メッシが「残念ながら審判たちはブラジルのために動いているし、この大会はブラジルがチャンピオンになることが決まっているようなものさ」とぶちまけた通り、地元のブラジルが何もかも得るように仕組まれていたせいだろう。
いやそれ以前に、この三好に件に至っては人種差別という根深い問題が横たわっているのかも知れない。そもそもFIFAやUEFAが腐り切っているのに、それよりも遥かに裏社会臭が強いCONMEBOLが健全であるはずがない。
実にフッボル界の現状を眺めれば嘆息しか出てこないが、私はこれからも手綱を緩めず、この業界における腐敗と人種差別を告発していく所存だ。