プレミアリーグ 名将のマッチレポート 名将が語る

名将が見るリヴァプールの今後 優勝への鍵を握るエニグマの歴史

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skeeze / Pixabay

ボンじゅんいちダビッドソン、諸君。

冒頭挨拶でぎりぎりフッボルに関連した人物を捻り出すことができた。そんな自分を褒めてやりたい。しかし4大リーグの中では下剋上が多発する混戦リーグとして名高いイングランド・プレミアリーグで、リヴァプールが2位のトッテナムに早々と9ポイント差をつけ独走態勢に入った。ただこれですんなりとリヴァプールが押し切ってしまうかと言えば、私にはやや疑念が拭えないところもある。それは29日に行われたプレミア第20節のリヴァプール―アーセナル戦で見て取ることができた。

得点経過に見えた違和感

結果としてはリヴァプールが5―1とアーセナルを圧倒して首位をひた走るチームの威風を示したが、同時にまたこの試合では私のプロファイリングの切れ味をイングランドの地に披露すことにもなり、そのことによってリヴァプールに内在するある懸念材料を浮き彫りにしてしまった。それを具体的に述べる前にこの試合における以下のリヴァプールの得点経過を見てもらいたい。

ロベルト・フィルミーノ(前半14分)  ロベルト・フィルミーノ(前半16分) サディオ・マネ(前半32分) モハメド・サラー(PK、前半47分) ロベルト・フィルミーノ(後半20分)

諸君らはこの得点経過を眺めて何か違和感のようなものを感じただろうか? 私はビンビンに感じている。なぜチームが5得点も奪っている中、エースであるサラーの名が1度きりしか出てこないのか? しかもそれはPKという形で流れからのゴールではない。本来ならばそのうちの3~4点をサラーが占めていてしかるべきなのに、かくも歪な結果となっている。

サラーのプロファイリングがイングランドへ伝播

これは私が先日レポートに書いたサラーに対するプロファイリングが早速グレートブリテン島にも伝播してしまったことを意味している。ネット社会における情報伝達の速さは私の想像を遙かに凌駕していたようだ。諸君らへの便宜のため、その中身をここに転載しよう。

そこで私はプロファイリングにより導き出していたサラーに対するある仮説を長友に伝えることにした。

名将「サラーがボールを持った時の手に注目するんだ。その手がグーだとすればヤツは縦にドリブルを仕掛ける。そしてそれがパーであればカットインだ」

(名将が語るサラー イタリアでブレークできなかった手の秘密)

おそらくアーセナルのエメリ監督は練習やミーティングでこの私のプロファイリングを選手らに徹底させていたのだろう。試合中、サラーにボールが渡るたびにガナーズイレブンはひたすらその視線を彼の手に向けていた。それを具体的に確認できるシーンをここに挙げてみた。

まずは0分12秒のシーンだ。サラーが右サイドで縦パスを受け、ペナルティーエリアの手前でカットインしたところにこれ以上ないタイミングで後方からスライディングを決められ、ボールを失ってしまう。結果的にはこのプレーがゴールへと繋がることになったのだが、これほどまでに鮮やかなボールロストは相手に意図が読まれてこそ現出してくるものだ。

さらには1分32秒のシーン。またしてもペナルティーエリア内の右サイドでボールを受けたサラーは切り返し(カットイン)ではなく直進(縦)を選択したが、DFがそれを予知していたかのように反応している。幸いにも相手が鈍足なソクラティスだっただけに紙一重でPKを取ってもらったが、サラーは完全に振り切れなかったことに首をかしげていたはずだ。

戦争の歴史から見えてくる教訓

それもそうだ。それが必然であったにも拘わらず、偶然として懸命に処理しようとしているからだ。これが必然、すなわち自分の癖が見抜かれていると自覚できなければ、サラーはまた冴えないイタリア時代に先祖返りすることになるだろう。

逆にリヴァプールと対戦する側としてはその必然性を決して気付かれてはならない。何の警戒もなくバカの一つ覚えのようにサラーの手ばかりを凝視していては早晩感づかれることは目に見えている。

第二次大戦中に連合国はナチスドイツの暗号エニグマの解読に成功したが、そのことを悟られないために適度に相手の術中に嵌るような戦略を立てていたという。そういった深謀を他のチームが有しているのか、またはサラー自身が暗号解読の事実に気付くのか、それが今後のプレミアの見所となってくるだろう。

愛弟子クロップへの思い

それにしても私も罪なことをしてしまったものだ。私のプロファイリングで万全に見えたリヴァプールにアリノイッケツ(蟻の一穴)を開けてしまったのだから。監督のクロップは私の「IDフッボル」理論を土台にその戦術「ゲーゲンプレス」を編み出したという、いわば私の愛弟子に当たる。それ故に心苦しい思いもするのだが、そんな彼との交流はまた別の機会に話すとしよう。

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