「プレミアリーグにおける『Net Possession Contributions』の指標」
横軸:Net Possession Contributions=ボール奪取(インターセプト+タックル成功+プレッシングでの獲得)−ボールロスト(パスミス+ドリブル失敗+競り負け)
縦軸:90分当たりの前方へのパス回数(いわゆる縦パス)
―海外の反応―
▪「Net Possession Contributions」って初めて聞く指標だな
▪<チェルシーファン>つまりデ・ブルイネとブルーノ・フェルナンデスがハイリスク・ハイリターンなプレーをしているのか
▪当然と言えば当然だよ。彼らは高い位置でボールを扱うから、それだけ失う機会も多いのさ
▪<シティファン>デ・ブルイネのシティでの主な役割は、ボールを相手に引っかけるかもしれないが、リスクを冒してゴールに直結するようなパスを送ることだ。彼はダビド・シルバやギュンドアンのようにボールキープするタイプじゃない
▪B・フェルナンデスもそうだね。2人の大胆なパスは彼らの統計を傷つけているが、それが通った時には驚くようなビッグチャンスになる
▪興味深いのは、ポグバが彼らに比べてリスクを低くしながら、かつ同程度の縦パスを出していることだね
▪<ユナイテッドファン>ポグバのパスはセカンドライン(中盤の最前線)を迂回するのが上手く、彼がウインガーやB・フェルナンデスにピンポイントでパスを合わせるのを見るのは爽快だね
▪縦パスの指標はある面ではジャンクだよ。ファイナルサードでの縦パスと、自陣での縦パスとでは大きく質が異なる。ポグバの縦パスの多くはサイドに推進力を与えるもので、局面を攻撃にスイッチさせるのには役立つが、B・フェルナンデスの縦パスの多くは攻撃の局面の中で行っているんだ
▪<スパーズファン>この指標を読み解くのは楽しいが、デ・ブルイネとB・フェルナンデスをカンテと比較するのはちょっと違うよね。カンテはDFに近いところでプレーしているから、より多くボールを保持する代わりに縦パスは少ない。他の2人はキラーパスを出すためにほとんどの時間をファイナルサードで過ごすから、より多くのリスクがある
▪<レスターファン>うちのマディソンもリスクのあるポジションでプレーしているが、彼はタックルでそのリスクを軽減している
▪指標の対象を半分くらいに絞ったらどうか?
▪ああ、名無しのバッジが中央に密集しているな
▪ただ、チームの傾向を掴むのには役立つけどね
▪この指標は縦パスとNPCとの対立図なのか? つまり、ディディ、ライス、トレイラ、ファビーニョ、カンテのような選手は縦パスは少ないが、よりボール保持に貢献しているということか?
▪そうだな。彼らはボール保持には長けているけど、攻撃的なプレーには余り関与しないということだね
▪左下:攻撃にも関与せず、ボール保持や奪取よりも失うことの方が多い👎
右下:ボール保持や奪取に優れているが、攻撃には余り関与しない
左上:攻撃的にプレーするが、ボール保持や奪取に優れていない
右上:ボール奪取や保持にも優れ、かつ攻撃的にプレーする👍
▪左下は自然ウインガーばかりになるし(ボールを奪える位置でもなく、またクロスなどが多く縦パスは少ない)、別にその指標がダメなわけじゃない
▪<アーセナルファン>俺はグエンドゥジに謝るべきか?
▪<レアルファン>この手のデータはどこで手に入るんだ? 僕も分析してみたい
▪右上の端に位置するのがおそらくメッシだろう
▪そこに位置する選手が存在するとすれば、基本的にボールを失うことがなく、役立たずのチームメイトがボールを失っても即座にボールを取り返し、1試合に10回以上の危険な縦パスを送れる人間だ。つまりデ・ブルイネ、シャビ、カントの3人を全て融合させたような人物となる
▪<チェルシーファン>ランパードのことか?
▪<シティファン>それは正しいかも。全盛期のヤヤ・トゥーレもそれに当てはまる
▪<チェルシーファン>プレミア時代のヤヤは恐ろしかった
▪13/14年の彼は異常すぎた。あのポジションでDFラインを蹂躙し、大砲のようなシュートもあったからね
▪ジョルジーニョって縦パスが多いんだね。なんでバックパス職人なんて言われてるんだ?
▪<チェルシーファン>そう騒ぐヤツらは試合を見てないからね
▪<ミランファン>またはジョルジーニョを見ていても試合全体を見ていない、試合全体を見ていてもジョルジーニョを見ていないかだ
▪<チェルシーファン>それはたぶんジョルジーニョの縦パスを受けた選手のプレー判断が遅いからだと思う。マウントやバークレー、サイドバックにボールを入れて前進させても、彼らはグダグダとボールを回すだけで、またジョルジーニョにパスを返してくる。そこでまた彼はバックパスも含めてまた攻撃を組み立てないといけないんだ
▪<スパーズファン>バックパスもするが、他の方向にもたくさんパスを配給している。それが彼のチーム内での役割で、それを上手くこなしている。彼はデ・ブルイネやB・フェルナンデスのようなリスクのあるプレーしちゃダメなポジションなんだ
▪<アーセナルファン>グエンドゥジは攻撃的MFとしては最高の一人だ。しかも誰よりも若く、驚異的な才能を持っている。それなのにここの何人かの人間が彼をクソだと言っていたのを覚えているよ
▪<シティファン>彼はロドリよりもフェルナンジーニョの代役になりそうな気がする
▪僕はグエンドゥジの大ファンなんだ。彼の決してあきらめない姿勢、中盤でのボール運び、そして攻撃的なプレー。深い位置では彼はワールドクラスになる可能性を秘めている。ただ、何となく期待を下回るような気がするんだ。シティでのナスリのように
▪<アーセナルファン>うちで役に立っているのはトレイラだけか。縦パスの指標はかなり無意味だからね。ジャカを例に挙げるけど、誰かが相手のDFラインまでボールを運び、危険を冒さないために一旦ジャカにボールを預ける。そこでジャカはまた縦パスで相手にボールを戻す。その時に2人以上のDFに囲まれていたらボールを失う可能性も高くなって、僕は彼の縦パスの90%がこのような生産性のないものだと思っている。全くチームに役立たないんだ。その分エジルは守備に穴を開けるためにスルーパスを試みるから、多くのボールがDFにカットされてしまう。だから縦パスの指標は当てにならないんだ
▪このリーガ版が見てみたいな
▪<エヴァートンファン>確かにボールを保持できる選手がたくさんいればいいが…一体シュナイデルランは何をしてるんだろ
▪<バイエルンファン>デ・ブルイネは守備を切り崩すようなパスプレーをするには最適だが、ボールを失うとチームに多大なリスクをもたらす。なぜリバプールの守備が強固なのか? それは彼らがその手のリスクあるMFに攻撃を依存していないからだ
▪<シティファン>ヘンダーソンと重なっているシティの選手が気になる
▪デ・ブルイネ氏がベルギーの大統領に就任すれば、国はもっと縦に前進することだろう