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名将が語るマラドーナの幼少の姿

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yuusuke111 / Pixabay

ボンジョールノ、諸君。

現在の私の住まいはイッターリア(氏のネイティブな発音を尊重しています。以後、太字の()は編集者注)のナポリにあるのだが、それを聞いた諸君らは私がアルヘンティーニ(アルセンチン人)であることから、アルヘンでは神と拝められるディエゴ・マラドーナも深く身を寄せたこの街に私も親しみを覚え居住していると想像されているであろう。

マラドーナは少女だった!?

確かにその憶測は理に適っているとも言えるが、ただ勘違いしないで欲しいのは、私はディエゴより4つも年上だということだ。私が高3の時に彼は中3(氏の計算違い。正しくは中2)だ。そんな中坊に年長の私が影響を受けるはずもないだろう? むしろ私が彼に影響を与えていたことは母国アルヘンでは語り草となっている。

フッボルに多少なりとも興味のある人間ならば幼いディエゴがリフティングをしている白黒の映像を目にしたことがあるだろう。実はあの撮影者が私なのだ。母の不倫相手が買ってくれたフィルムカメラで女の子を撮影しようとしていたところ(氏は実にあけすけな人柄です)、ショートカットの少女が公園の土管の上に一人ポツンと座っていたんだ。

私は寂しげなその少女を被写体に選び、声をかけてみると何と男でね。それがディエゴとの出会いだった。仕方なくゴムボールを与えてみると、最初はボールの扱いに慣れていなかったが、私もいい画が撮りたいがために手取り足取り彼を指導してみるとめきめきと上達してね、フッボルスキルではすぐに私を置き去りにしてしまった。彼は伝説の5人抜きをはじめ生涯で幾千ものプレイヤーをかわしていったが、その最初が私だったというわけだ。

日本―キルギス戦の展望

おっと少し話がそれてしまったが、私がなぜナポリに住んでいるかということだが、その理由はナポリタンだ。私は実に日本で食べたあのナポリタンの味が忘れられなくて、その発祥かつ本場であるナポリに身を置くことを決めたんだ。しかしこれは奇妙な現象なのだが、私がナポリに生活の拠点を移して30年はなるというのに、未だ本場のナポリタンに巡り合ったことがないというのはどうしたことだろうか(氏はナポリタンが日本食だとは知らなかったよう。この後、お伝えしました)

それはそうとだ、今日は日本で代表戦があるそうだね。相手はFIFAランク90位のキルギスという中央アジアの国だ。FIFAランク50位、今年のロシアン・ワールドカップでも16強入りと躍進した日本にとっては脅威とはいえない国であるが、実に油断は禁物だ。親善試合なので込み入った展望は控えておくが、結果だけを述べるとすれば手堅く日本が勝利を収めるだろう。ここでスコアも予想しておこう。日本の「2-0」「3-0」「4-0」「5-0」もしくは「3-1」「4-1」「5-1」となる可能性が非常に高いと踏んでいるが、私のプロファイリングが当たったかどうか、明日のマッチリポートを楽しみにして頂きたい。

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