今月のE-1サッカー選手権でも醜態を見せ、もはや解任は時間の問題となった日本代表の森保監督だが、その後任が決まらなければ彼を追い払った所でより一層の混乱を招くだけで、有効なショック療法とはなり得ない。
そこで私がナショナル・オブ・チームにおける監督交代という一大イベントを最大限活用できるよう、新監督に相応しい有望な人材を何人かピック・オブ・アップしたので、数回にわたって紹介していきたいと思う。
■デビッド・ベッカム
森保の顔が余りにも辛気臭かったので、とりあえずその顔面をアンパンマンの如く他に入れ替えるだけでも現場やサポーターらのお先真っ暗なムードは一掃されると考え、どうせならばとイケメン中のイケメンであるイングランドの貴公子をチョイスしてみた。前任からの良い意味での顔面落差に初めは戸惑いを覚えるかも知れないが、離れていった女性ファンらの足を再びスタジアムに戻すにはこれ以上ない人材と言える。フッボラーと言えども皆一介の男児だ。スタジアム内の女性率が選手らのパフォーマンスに多大な影響を与えることは、データを取るまでもない人間界の真理だろう。現場で指揮を執った経験がなく、その指導力にはいささかの不安はあるが、世界を沸かしたそのピンポイント・オブ・クロスは、長友をはじめとするワロス軍団である日本代表に大きな改善を与えてくれるはずだ。
■アリエン・ロッベン
今年ユニフォームを脱いだばかりで未だ生々しいピッチ上の現場感覚を備えた、元ワールド・オブ・クラスのオランダ人。現役生活の晩年では日本行きも囁かれただけに、隠れ親日派との疑いもある。ベッカムと同様に指導経験はないが、以下のGIFからもわかるように、
戦術王国のオランダらしく、既に選手時代からその情熱と指導力は後方のファン・ハールが口を差し挟めないほどに高く、もはやグアルディオラ、クロップ、モウリーニョに準ずるレベルにあると見て差し支えあるまい。ただいかんせんケガが多い選手だっただけに、監督になってからも肉離れなどにより現場を離脱するという状況が生まれるリスクだけは想定しておきたい。それでもその凛々しいまでのスキン・オブ・ヘッドは、ハゲが絶対悪である日本社会の俗習に一石を投じ、頭部に自信を失った男たちが前を向いて歩ける社会の醸成に大きく寄与してくれることは間違いない。
■ヤン・コレル
現役時代にはエアバトルで圧倒的な強さを発揮し、チェコ代表の黄金期を牽引したレジェンドの一人。アジアレベルではそう露見することはないが、日本代表は世界の舞台で幾度も欧州や南米の高さにやられてきた。その宿命的な弱点である空中戦を克服するための人材として、前者2名とは異なりモナコのCチームでプレーイングマネージャーとしての指導経験もある彼以上の適任者を私は見つけることができない。彼がなぜあれほど空中戦に突出した強さを誇っていたのか、ポジショニングやジャンプ動作、意識していた点などその知られざる秘訣を日本代表に伝授してくれることで、サムライ・オブ・ブルーは高さを克服するどころか、むしろそれを戦術上のストロングポイントとして昇華させてしまう可能性だってあるのだ。