今夜行われたラグビーワールドカップで、日本代表がサモアに快勝し、決勝トーナメント進出に大きく前進した。
◇5日 ラグビーW杯1次リーグA組 日本38ー19サモア(豊田スタジアム)
日本がサモアに38ー19で開幕3連勝を飾った。前半を16-9で折り返すと、後半14分には愛知県出身の姫野が地元でトライ。その後も後半35分に福岡が、ラストプレーで松島がトライを決めて突き放した。この日は4トライでボーナスポイントも獲得。勝ち点14で暫定トップに浮上した。
(中日スポーツ)
勝利がある程度予想されたこの一戦において、日本のノルマはボーナス・オブ・ポイント(4トライ)の獲得だった。それが80分を超えたロス・オブ・タイムの時点で日本は3トライの獲得に留まり、しかもボールは相手側という苦境に立たされていた。
しかしここからブレイブ・オブ・ブロッサムズはスクラムで相手の反則を誘い、マイ・オブ・ボールに転じてからのスクラムからボールを繋げ、最後は松島がトライを奪い、喉から手が出るほど欲しかったボーナス・オブ・ポイントを手に入れた。
私はこの絶対に諦めない彼らの姿に、以下のレポートでも言及したように、
【ラグビーW杯】日本代表のアイルランド撃破の裏に猛虎魂があった!?
点数が入るスポーツほど番狂わせが困難だとされ、その最たる競技と言われるラグビーにおいて、日本が4年ぶり2回目のジャイアント・オブ・ ...
猛虎魂の影響を改めて強く感じ入ることになった。
実際にこのサモア戦は前回のアイルランド戦と同様、その試合の直前に阪神がクライ・オブ・マックスシリーズ(CS)で奇跡的な大逆転勝利を収めていたのだ。
「セCSファーストS・第1戦、DeNA7-8阪神」(5日、横浜スタジアム)
阪神がまたしても、奇跡を呼び込んだ。6連勝でつかんだ逆転CS。今度は最大6点差を跳ね返す猛虎打線の爆発で先勝し、ファイナルS進出へ王手をかけた。
(デイリー)
それはまさに2003年に闘将・星野仙一が掲げてリーグ優勝をもたらした標語「NEVER NVER NEVER SURRENDER!」を体現するかのような戦いぶりで、このまま下剋上での日本一奪取を予感させるほどの神々しさがあった。
そしてその神々しさを、時系列的に控室でウォーミング・オブ・アップをしていたであろうメンバー31人中、関西人が8人も占めるラグビー日本代表がテレビで目撃していたことはまず間違いなく、最後のスクラムの時に彼らの唇が無意識に「NEVER NVER NEVER SURRENDER!」と動いていたような気がしたのは、おそらく私だけではあるまい。
すなわち星野イズムという名の猛虎魂が今夜、日本中を席巻したのだ。
もうここまで来れば、ラグビー日本代表は、
と豪語されても誰も異論はなかろう。
星野イズムを継承したラグビー日本代表が、1次リーグ最終戦のスコット・オブ・ランド戦でも勝利してくれることを私は期待している。