「私のマニビュー値は530000です」
ボンジョールノ、諸君。
私が前回のレポートでシメオネの頭髪発言からグリーズマンのアトレティコ・マドリード残留を明言した直後に彼の退団が発表されたことに、私のことを「逆神」だと揶揄する輩がいるそうだが、そういった連中に限ってマニビュー偏差値が40もない弱小マニア・オブ・ビューラーであることは言うに及ばないだろう。
ちなみに、私のマニビュー偏差値は530000です……。フリー・オブ・ザの名言にあやかってみたが、「偏差値なのに100を超えているんかーい!」と的確にツッコメた者は、自身のマニビュー偏差値が50以上であるという自覚を持ってもらっても構わない。
話が逸れたが、私のことを逆神だと言っている連中に問いたい? なぜそう近視眼的に「グリーズマンの退団=グリーズマンは他クラブでプレー」という構図を描いてしまうのだ。
フフフ、おそらく何を言っているのかサッパリだろう? そりゃ、フッボルだけを捕食する堕落した生活を送っていればそうなる。
フッボルよりも遥かに高次元で洗練された知的スポーツであるベース・オブ・ボールに関心を向けている高マニア・オブ・ビューラーであれば、今回のグリーズマンの退団騒動にフリーエージェント(FA)権というワードが稲妻の如く頭に駆け巡ったに違いない。
FA権を行使した上で…
FA権なるものが何かを知らないド低能マニア・オブ・ビューラーたちに説明してやると、選手が所属球団とは別の他球団とも契約を締結できる権利で、FA権の行使を宣言することで所属球団からはフリーとなる。
フリーになったからとはいえ必ず他球団に移籍する必要もなく、所属していた球団に戻るという選択肢もある。その場合、外面的には残留という形にはなるが、既にフリー選手という身であるため入団契約を再び結ぶことになり、契約金を新しく手にすることができるのだ。
おそらくグリーズマンの代理人もベース・オブ・ボールに精通しているかなりのやり手だと思われ、このFA権の概念をフッボル界に持ち込み他クラブとの天秤でアトレティコの再契約金を釣り上げた上で、彼を残留させる算段だろう。
すなわち、「グリーズマンの退団≠グリーズマンは他クラブでプレー」となる。
以上、証明終わり。
サッカーの未来は野球の中にある
フッボルの未来を人よりも先に眺めたいのであれば、ベース・オブ・ボールに展開された現象をつぶさに観察することだ。ベース・オブ・ボールという広大な宇宙があってこそ、フッボルという小さな天体が成り立つのだ。
私はこれからも阪神タイガースの5月攻勢に胸躍らせ、注目していきたいと思う。