中国・武漢発の新型コロナウイルスCOVID-19が世界中で猛威を振るい、7月に予定されている東京五輪の開催も危ぶまれている。パンデミック間近なこの状況が続けば中止の判断もやむを得ないが、中止となればアスリートたちの努力や経済効果が水泡と化してしまう。日本政府や組織委員会、IOCは難しい対応を迫られ、どの選択が正解であるかはもはや神のみぞ知るという状況になっている。
そんな中、奇跡的にその神がフッボルという競技を介して我々に何かを訴えかけて来たようだ。
ヨーロッパリーグ(EL)の16強進出チームが決定した。
昨季ファイナリストのアーセナルはオリンピアコスとのファーストレグを1-0と制したが、セカンドレグはホームで0-1のまま90分間を終了。延長戦に突入すると、ピエール=エメリク・オーバメヤンが延長後半に同点弾を挙げ、アーセナルが一歩前に。しかし、終了間際の119分に、コーナーキックからユセフ・エル・アラビが2つ目のアウェーゴールを奪い、そのまま試合は終了。劇的な形でオリンピアコスが突破を決めた。
(GOAL)
アーセナルを相手にホームの1stレグを0―1で落とし、アドバンテージを稼ぐどころかビハインドを背負ったまま敵地ロンドンでの2ndレグを迎えたギリシャの雄オリンピアコスだったが、誰もが想像し得なかった劇的な逆転での16強進出を決めてしまった。
実世界と同様に格差が拡大しているフッボル界において、辺境リーグのクラブが4大リーグのクラブを相手にアウェーでの劣勢をひっくり返すとは神が手心を加えたとしか思えない。
ではなぜ神はアーセナルに試練を、そしてオリンピアコスに幸運を与えたのだろうか。その答えが冒頭で触れた東京五輪開催の是非を巡る神からの啓示なのだ。
オリンピアコスというクラブ名の中に「オリンピア」という言葉が見える。言うまでもなくそのオリンピアとはギリシャの古代都市名で、オリンピックの語源でもある。そして残った「コス」は五輪開催国である日本語の「鼓す」とも換言でき、これは奮い立たせるという意味だ。
つまりオリンピアコスがアーセナルに勝利したということは、まさに神が世界中が恐怖と猜疑心に陥っている今だからこそ、全人類を奮い立たせるべく五輪を開催しろと啓示なさっていると解釈することができるのだ。
フッボルとは宇宙の真理を解くカギでもある。単に試合の内容だけに口角泡を飛ばすエセ評論家たちの言動に流されず、諸君らも私の領域に少しでも近付けるよう、このレポートを貪り読んで日々マニア・オブ・ビューの研鑽に努めてもらいたい。