最近、中国が自国の御用学者を通じて新型コロナウイルスの発生地が武漢である確証がない等と頻りに初期の封じ込め失敗への責任逃れを展開している。そうしたニュースに接した私は独裁共産党政権のいつもの手口だと嘲笑していたのだが、近頃のフッボル界における無観客試合のムーブメントを眺めるにつけ、あながち中国の言い分は外れてはいないことに気付いてしまった。
全スポーツが中止となったセリエAのイタリアは言うに及ばず、無観客試合の期間や規模、そして何よりもそれを決定した時期が早ければ早いほどその国のウイルスの蔓延度が深刻であるかがわかる。そこで私が思い出したのが、昨年10月15日に北朝鮮の平壌で行われたカタールワールドカップアジア2次予選の北朝鮮―韓国の一戦だ。
この試合はFIFAから何ら制裁が加えられていないにも拘わらず、北朝鮮はスタジアムへの観客動員を行わなかったことで“セルフ無観客試合”として世界のフッボル史に名を刻んだが、その意図が何であったのかは未だ不明とされたままだ。
しかし仮にその時すでに北朝鮮国内に未知のウイルスが密かに確認されていたとすれば、その無観客試合の理由にも合点がついてしまうのである。武漢での新型コロナの最初の発生確認が昨年11月だったことを考えれば、それよりも1月早く北朝鮮では新型コロナと考えられる未知のウイルスが発見されていたことになる。
つまり新型コロナの発生地は将軍様のお膝元である可能性が極めて高いと言えるのだ。
新型コロナの発生地が何処であるのか世界の医学者の間で議論を呼ぶ中、門外漢である一介のフッボル人がそれを特定してしまうとは誰が想像しただろうか。私のマニア・オブ・ビューはとうとうフッボルの領域を飛び越え医学の世界も股にかけてしまったらしく、我ながらその本質を見抜く慧眼には恐ろしさすらも抱いてしまう。