記録的勝利に、欧州メディアも驚きをもって伝えている。
日本代表は3月30日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で、モンゴル代表とフクダ電子アリーナで対戦。立ち上がりから日本が押し込むなかで、13分に南野拓実のW杯予選5試合連続ゴールでスコアを動かすと、そこからは圧巻のゴールラッシュ。
結局、大迫勇也のハットトリックや、守田英正、稲垣祥、古橋亨梧の代表初得点など、合計14得点を挙げ、W杯予選での最多得点記録を更新。圧倒的な攻撃力でモンゴルを一蹴した。
史上空前の大勝劇は瞬く間に海を越え、現在守田(サンタ・クララ)がプレーしているほか、かつてGK権田修一(元ポルティモネンセ)も在籍していたポルトガルまで到着。現地メディア『O JOGO』では、「サンタ・クララのMFが得点」と題した記事で、「現代サッカーではめったに見られない数字でモンゴルを撃破した。日本チームの得点はなんと…14点だ」と、興奮たっぷりに伝えている。
また、同メディア『Record』でも「日本が異常な強さで圧倒し、14-0で勝利。元ポルティモネンセのGKゴンダもフィールドにいたが、ほとんど注目されなかった…」とユーモアを交え、防戦一方ならぬ“攻戦一方”な様子を表現している。 日本は残りの2次予選3試合を6月に実施。この勢いをさらに加速させ、世界を驚かせ続けたい。
(サッカーダイジェストWeb編集部)
―海外の反応―
◼︎ 見ていて残酷だったよ
◼︎ チンギス・ハーン(※厳密にはフビライ)でも日本を攻略できなかったのに、現在のモンゴルがそれをやれるとでも
◼︎ チンギス・ハーンが墓の中でのたうち回っているよ
◼︎ 元寇の仇討ちがついに成功したか
◼︎ 境井仁(※『ゴースト・オブ・ツシマ』の主人公)が出場したかのような試合展開だな
▪︎日本のGKがうまく対処できたのは、モンゴルの選手がシュートを放つ際にこう叫んだからだろう
◼︎ 日本のコメンテーターは大はしゃぎしなかった。単に「歴史的な大差」と言及しただけで、中立的なトーンだった
▪︎アマチュアチームに勝ったところでお祝いはしないでしょ(モンゴルの選手は普段は別の仕事をしているだろうから)
▪︎ああ。モンゴルの選手は1人を除いて、1年以上レギュラーとしてプレーしていないからね
▪︎その昔、日本版の『ウイニングイレブン』で遊んだことがあったから、ゴールの度にジョン・カビエデス(※)が「シューーートーー!」と叫ぶのを期待していたのに
※ジョン・カビエデス:「ジョン・カビラです」までが名前だと思っているらしい
▪︎日本の解説者らはチームを応援する時に、落ち着くべき状況をよく理解している
◼︎ モンゴルはもう少しで勝てたのに
▪︎<ミランファン>日本は90+1分、90+2分、90+3分のゴールでようやく勝利を確実にした。それまでは本当にどちらが勝ってもおかしくなかった
▪︎<フィオレンティーナファン>11‐0は危険なスコアだからな
◼︎ 11‐0の状況からアディショナルタイムでさらに3ゴールが追加されるなんて、アホらしいわ
▪︎と言うか、11‐0なのにロスタイムを取るなんて最低の判断だよ
▪︎いや、予選のシステムでは得失点差で順位が決まることもあるから、そこは厳密にやらなきゃダメだろう。確かに日本は首位を独走しているから得失点差が影響する可能性は低いだろうけど、理論上はあり得るから
▪︎<サンフレッチェファン>「ドーハの悲劇」(1993年)で検索してみてくれ。日本は過去に得失点差によってW杯初出場を逃した苦い記憶がある。だから何があっても、可能な限り得失点差を広げていかなければならないんだ
◼︎ <サウサンプトンファン>タキがゴールをしたと聞いたから覗きに来たよ。これで少しは気分が晴れた
◼︎ <ボルシアMGファン>大迫はハットか。いいね
◼︎ 大迫はマスタークラスなパフォーマンスを見せていた。このまま自信を持ち続けてほしい
◼︎ <ユナイテッドファン>気にするな、モンゴル! 君たちはまだインドよりはマシだ
▪︎<スパーズファン=パキスタン人>それとパキスタンよりも。先日、FIFAに任命されたうちのサッカー協会が襲撃されて、違法に乗っ取られたんだ。これから事態は確実に悪化していくから
◼︎ 人々はCLでもこうしたエンタメを求めている
◼︎ <スパーズファン>1試合で9人の選手がゴールを決めたのは新記録なのかな?
▪︎新ではなく、タイ記録っぽい。2002年W杯のオセアニア予選で豪州がサモアに31-0で勝った悪名高い試合がその最多人数記録だと思っていたけど、あの試合では得点者が7人しかなく、1人が13点、もう1人が8点を決めていた。でも豪州はその1節前の22-0で勝ったトンガ戦では9人の得点者がいたから、日本の記録はこれと同数になるね。ジョン・アロイージが6点、ダミアン・モリが4点、そしてケヴィン・マスカットがPKでハットを決めた。また同W杯のアジア予選でタジキスタンがグアムを16-0で破った試合も9人の得点者がいて同数になる
◼︎ 20年間サッカーを見てきたが、このモンゴルほどひどいチームは見たことがない。彼らは日本のサンドバッグになったけど、日本のフィニッシュ自体もとても良かったと思う。88分になってもプレスをかけ続けたのは、明らかにゴール記録を狙っていたからだろうね
◼︎ <アーセナルファン>彼女にこの試合結果を伝えたら、「アメフトみたいな試合ね」と返して来たから、「もし本当にアメフトの試合ならモンゴルはもっと上手くプレーしていただろうね」と言ってやったよ
◼︎ <バルサファン>あの50代の選手はゴールを決めたのか?
▪︎三浦のゴールシーンを想像したら笑ってしまったわ。マジレスするなら、彼は2000年を最後に代表には選ばれてないよ
▪︎中村も今42歳で、三浦と同じチームでプレーしているよ
◼︎ 日本が三浦をプレーさせなかったのは罪深い
◼︎ サンキュー、日本。日本の勝利に賭けて、ビットコインを1枚買えるほど儲かったよ
◼︎ 試合のスタッツが正しければ、この試合で提示されたカードは1枚もなかった。これは興味深いね。弱いチームであれば少なくとも肉弾戦を取り、ファウルが多発するものだと思っていた
◼︎ <モンゴル人>僕はモンゴル人だけど、意見の一致は難しいことは理解している。ただ日本は韓国に3-0で勝ち、アジアのトップチームで、W杯ではベスト16に進出している。だから大目に見てやってくれないかな? もう少し状況を説明すると、コロナが起こる前にうちはミャンマーに1-0で勝ち、日本には6-0で負けただけだった。それからパンデミックが始まると、国内リーグはほぼ1年間、中断されてしまった。つまり、一貫したトレーニングができず、選手らはこの厳しい環境で家族を養うためにフルタイムで他の仕事に就かなければならなかった。それでもこの舞台に何とか辿り着いた彼らを誇りに思う。モンゴルにはまだプロ選手はいないから、欧州で活躍するプロの選手と対戦しては当然のように打ちのめされる。日本は伊東、南野、冨安、鎌田など、ほぼ全ての選手が欧州のトップリーグで活躍しているからね。ザルな守備陣にも拘わらず、うちのGKはよくやったと思う。いずれにせよ僕たちはこの結果から学び、自国のサッカーシステムを改善し続けるつもりだ。今回の敗戦はその意欲を失わせるものではないよ。レッツ・ゴー・ウルブス(※モンゴル代表の愛称=Blue Wolves)!
▪︎香港からモンゴルの選手たちに敬意を表するよ。サラリーが少ない中で国のためにプレーしている姿に感銘を受けている
▪︎<日本人>説明をありがとう。アジアの国々の格差は残酷なもので、日本も少し前まではアマチュア同然で、大敗を食らったりしていたからね。試合がダレても汚いファウルに走らず、平常心で試合を続けたモンゴルチームに賞賛を送りたい。これからも向上を続けてほしい
▪︎<モンゴル人>そうだね。僕も監督がサイドラインに立って「顔を上げて、フェアにプレーしろ」と叫んでいたことに気付いた。うちはどの試合においても、悪質なタックルなどで論争を起こしたことはないんだ
◼︎ <ボカ・ジュニアーズファン>モンゴルは数年前に北マリアナ諸島に9-0で勝っている。日本と北マリアナ諸島が試合をすれば、一体どうなっちまうんだ?
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