好調を維持する南野拓実に、リバプールのユルゲン・クロップ監督も喜んでいる。
現地時間9月5日、本拠地アンフィールドでブラックプール(イングランド3部)との練習試合に臨んだリバプールは、7-2で貫録の勝利を挙げた。
この試合で出色のパフォーマンスを披露したのが、南野だ。4-2-3-1のトップ下で起用されると、2-2で迎えた54分にシュート性の鋭いグラウンダーのパスをゴール前に供給してロベルト・フィルミーノのゴールをアシスト。さらに71分には、今度はフィルミーノとの巧みな連係からゴールを決めた。
圧勝劇の中で、1ゴール・1アシストと存在感を放った南野の出来に、クロップも唸っている。試合後の会見で「多くの自信を掴むと願っている」と絶賛した。
「タキ(南野の愛称)にとって重要なもので、我々にとっても重要なものだ。しかし、ゴールだけではなく、すべてをひっくるめて、全体のパフォーマンスについてそう考えている。すべてが機能しているときこそ、個々が輝けるからね。仮に個人の一瞬の輝きしかなければ、十分に機能しているとは言えない。だから、我々はフットボールの試合で勝利するために取り組まなければいけない」
さらに、8月29日のコミュニティーシールドでもゴールを挙げ、好調を維持している南野に期待を込めた。
「誰が点を取ったかなんていうのは、それほど重要なことではない。しかし、もちろんタキにとっては、7日間や8日間で点を取れたことはかなり良いことだね」
現地時間9月12日のプレミアリーグ開幕となるリーズ・ユナイテッド戦に向けては、「タキも含めてチーム全体が考えられる限り良い状態と言える。多くの良いセッションをこなせ、シーズン中にこの恩恵を受けられるだろう」と良好なチーム状態であることを強調した。
はたして、右肩上がりに調子を上げている南野は、開幕戦でどんな形で起用されるのか。ドイツ人指揮官の采配に注目だ。
(サッカーダイジェストWeb編集部)
―南野のタッチ集に対するリヴァプールファンの反応―
▪彼は本当にシャープで自信を付けてきたように見える。左足も使えるし、ボールを繋ぎ、ハードに動き、良いタッチとシュートを持っていて、素早く機転が利く。特にブロックの低いクソチームに対しては助けになると思う
▪この試合の大きな局面は、彼がボールを持った時に作られていた
▪同じ18番だったカイトのインパクトを思い起こさせる。18番は僕のお気に入りの番号なんだ!
▪ケイタとは既によく理解し合っているようだね。この2人の後方にヘンダーソンとファビーニョを加えて、質の悪いバスパーカーたち(ゴール前でブロックを固める守備陣)を相手にすることになるだろう
▪︎南野とケイタはザルツブルクで2年ほど一緒にプレーしていたからね
▪︎後はパスとテンポのマスターであるティアゴを加えれば全てが整う
▪ザルツブルク時代にアンフィールドで無双していたタキそのものだったね。10番は彼のポジションだよ
▪︎僕もブラックプール戦の後にあの試合をもう一度見返してみたけど、やはり彼は3トップの一角よりも中盤の方が合っていると思う。ただ、ブラックプール戦では必ずしも完璧ではなかった。何度かパスミスをしているし、誰にもボールを送れなかった局面も見られた。加えてファーストタッチにも苦労している。ボールが自分に跳ね返ったり、相手に当たったりしていた。彼がボールを受けようとする時には基本、少し慌ただしいんだ。それが彼自身のせいなのか、パサーのせいなのか、それともDFのプレッシャーのためなのかはよくわからない。しかし試合を分析してみると、それは頻繁に起こっていた。全ての人々がハイライトの良いポイントだけをすくって、ネガティブな要素については語っていないから、個人的には少し興奮を抑えたいと思う。確かに彼はだいぶ良くなっているが、まだ完全じゃない。10点満点で7点と言ったところかな
▪︎同意する。ただそれでも南野には興奮していて、そのプレーが好きだし、彼のような選手はチームに必要だと思う。確かに今日の彼のプレーのいくつかはまだ“貧弱”の境界線上にあって、何度かイライラさせられた。しかしそれ以上に多くのポジティブな側面があったんだ。彼を表現するには粗削りという言葉がぴったりだ。現状としては下降線ではなく右肩上がりなのは明らかだしね
▪︎ファンが最も興奮を寄せているのは南野のテンポの良いプレーと、常にボックス内にボールを進入させようとする姿勢だと思う。彼はまだ粗削りで、ミスもするし、まだまだ先は長いが、うちは膠着した試合ではインテンシティが不足していることが多々あり、彼のプレースタイルはそれを打破するのには役立つはずさ
▪︎ああ、南野のポテンシャルに疑いはないが、まだまだやらなければならないことが多くあるし、それを遂行できるとも信じている。何はともあれ、僕が彼のことが好きなんだ
▪︎個人的には彼のファーストタッチは良いと思うし、クロップも最近、それについて称賛していた。今日の試合では彼は自分のゴールを含めて4得点に絡んでいたから、その評価は少し厳しい感じはするね。8~9点は与えていいと思う
▪︎君の意見は尊重するが、僕の分析の対象はゴールじゃないんだ。リヴァプールに来る前の南野のファーストタッチは繊細で、それを垣間見れたからクロップも称賛したんだと思う。今の彼がファーストタッチに苦しんでいるのは、プレミアのペース、激しさ、フィジカルの強さのためだと思う。クロップはトレーニングで彼の本当の姿を見ていると信じているし、彼が完全にリーグに適応できれば、僕たちも納得するだろう
▪︎ああ、彼はまだダイヤモンドの原石だ。完成品ならたった750万ポンド(約10億円)で獲得できなかったよ
▪プレイメーカーだね
▪両足を使えるし、ケイタをゲームに引き込む術を知っている。それに可愛いしね
▪とにかくよく働くわ
▪南野が他の選手と違うのは、ダイレクト性と緊迫感をビルドアップに注入できることだ。その結果、時には粗っぽく見えたり、杜撰に見えたりすることもあるが、だからこそボックス内での混沌とした局面につながり、ゴールチャンスが生まれるんだ。僕は彼のパフォーマンスに満足しているし、これからも彼個人の成長だけでなく、チームメイトとの理解が深まっていくことにも期待したい
▪以前に比べてかなり自信をもってプレーしているようだ
▪ボビーがCFにコンバートし、チェンバレンがケガをして以来、うちはこのタイプのMFが不足していた。南野はカウンター主体のチームに対して先発のチャンスを得る必要がある。これでサイド一辺倒だった攻撃に、中央からも動きが出る
▪こういった個人にフォーカスした動画は、その選手の品質をよく知る上では有用だね
▪ファビーニョとティアゴがダブルボランチに入った4‐2‐3‐1を想像してくれ
▪︎そして南野とボビーがポジションを入れ替えながら、相手選手を惑わし、スペースを作る。夢のようだね
▪︎するとヘンダーソンはベンチになってしまうのか?
▪この試合で南野は中盤でプレーしていたの?
▪︎正確には10番のような感じ
▪︎ウイングではなく、ストライカーの後方でプレーしていた。相手は3部のチームだったけど、より大きな自信を手に入れたと思う
▪スーパースターがその片鱗を見せてきた
▪世界最高の左サイドバックであるロバートソンも加入後半年はゴミみたいなプレーだったことを忘れてはいけない。南野も同じような道を辿るかもね
▪タキはこの試合で間違いなくカーティス・ジョーンズとショーを見せてくれた。来週末には興味深い選択肢が待っている
▪彼のパフォーマンスは心地いいわ
▪南野がフィルミーノと相性が良いのか、それともフィルミーノが彼をより引き立たせているのかは分からないが、どちらにせよこの関係性が好きだよ
▪80分にも拘わらず、彼がピッチを横切ってスプリントしていたのには笑った