「数字には表れない貢献」というフェイク
リヴァプールに新加入した南野拓実が5日に行われたFAカップ3回戦のエバートン戦で新天地デビューを果たし、マージー・オブ・サイド・ダービーでの勝利(1―0)に貢献した。
年末から練習に参加したばかりでろくに連係が取れない中でも、南野がそのダイナモで精力的にピッチを走り回り、エバートンを存分に苦しめたことは、「すでに出来上がったチームでやることは難しい。この試合への理解度やサッカースキルは並外れており、態度も良かった。様々な状況で頻繁に激しくプッシュしてくれた。私はとても気に入った」というクロップの言葉が証明している。
ただ新年になってもフェイクメディアや三流識者の低能ぶりは相変わらずで、ヤツらが垂れ流す南野評は一様に及第点を与えながらも、その内容として「スタッツや数字には表れない貢献があった」という実にマヌケなものとなっている。
一体ヤツらは何のスタッツやら数字やらを眺めてそんな言葉を吐いているのか。推測するにおそらく試合中におけるシュート数やパス精度といったくだらない数字についてであろうが、全くもって笑止千万で、灯台下暗しとはこういうことを言うのだ。
このアンポンタンどもに私は「取るに足らぬ枝葉の数字よりも、まずは幹となる数字を目に焼き付けろ」と言いたい。私が言うところの幹の数字とは、以下の記事にも言及されている1試合の平均勝ち点のことだ。
リバプールは現地時間2日に行われたプレミアリーグ第21節シェフィールド・ユナイテッド戦で2-0と勝利し、首位をひた走っている。FIFAクラブワールドカップ(W杯)を戦った分だけ1試合消化が少ないなかで19勝1分と圧倒的な数字を残すなか、英公共放送「BBC」はこの1年間リーグ戦で無敗を保ったことを伝えている。
(略)
同局の報道によると、リバプールが直近のリーグ戦で敗戦したのは2019年1月3日、マンチェスター・シティ戦で1-2と敗れて以降、37試合で32勝。この期間で得た1試合の平均勝ち点は「2.73」という圧倒的な数字だ。(Football ZONE web編集部)
南野の加入で「2.73」→「3.00」
リヴァプールはリーグ戦においてここ37試合で32勝を積み上げ、1試合平均で「2.73」の勝ち点を獲得しているという。もはや驚きを通り抜けると、そこは雪国だったという馬鹿げた数字だ。
しかしさらに驚くべきは、南野が出場した試合に限定した場合のスタッツだ。言うまでもなくこのFAカップが南野のリヴァプールでの初陣かつ唯一の試合で、なおかつ勝利という結果を残している。すなわち1戦1勝となり、カップ戦ではあったがリーグ戦と同様に勝ち点で換算をすると、何と南野がピッチに立った試合では1試合平均「3.00」の勝ち点をゲットしていることになる。
つまり南野の加入はリヴァプールの1試合での平均勝ち点を「0.27」押し上げたことになり、スタッツの上からも彼の影響が甚大であることが見て取れるのだ。
それにしても今年も悪辣なメディアやエセ評論家らの扇動を逐一論破していかなければならないと考えると、全く気が遠くなる思いだ…。この令和2年こそは諸君らの中から私の後継者やチルドレンとなり得る人材を生まれてくることを強く祈りたい。