◆パ・リーグ 西武2―6日本ハム(19日・メットライフドーム)
スピードガンの表示は最速118キロ。栄光の日々とはほど遠い数字だったが、それでも怪物は最後まで直球にこだわった。万感のラスト登板。ブルペンやマウンドでの投球練習では変化球も試した。しかし、横浜高の後輩・近藤との勝負はすべて直球で攻めきった。
3ボール1ストライクからの5球目が内角に外れると、プレート付近の土をスパイクで丁寧にならして2番手・十亀を出迎えた。西口コーチ、内野陣と笑顔で握手。総立ちの観客の拍手に包まれながら、まずは一塁ベンチ前に駆け寄って日本ハムナインに頭を下げた。自軍のベンチ前で仲間たちとハイタッチを交わした。 試合後、取材に応じたレジェンドは「(体は)大丈夫じゃない」と笑ったが「自分自身へのけじめをつけたいと思った。あのストライクは野球の神様が取らせてくれたかな」と笑った。
試合後も観客で埋め尽くされたスタンドに笑顔で手を振り返し、何度も頭を下げた。一周するとゆっくりマウンドへ。膝を突き、土を払ったプレートに右手を添えて目を閉じた。約5秒、静かに開いた目には涙が光っていた。最後は、試合前におそろいの「MATSUZAKA 18」のTシャツを着てあいさつを交わしたナインからのサプライズ胴上げ。「スタートも最後もライオンズの選手で終われて本当によかった」。大拍手に包まれたメットライフで5度、宙に舞った。
◆松坂 大輔(まつざか・だいすけ)1980年9月13日、東京都生まれ。41歳。横浜高時代の98年甲子園で春夏連覇を果たし、同年ドラフト1位で西武入団。99年から3年連続最多勝。2006年オフにポスティングシステムでRソックス入りし、08年に日本投手最多の18勝。13年途中にメッツに移籍し、15年にソフトバンクで日本球界復帰。18年に中日移籍し、20年から西武復帰。日米通算170勝108敗。182センチ、92キロ。右投右打。
(スポーツ報知)
翻訳元:https://bit.ly/2Z4SJXO
海外の反応
1.<レッドソックスファン>
2007年はもう14年前か
ずいぶんと月日が経ったな
(※)松坂のメジャー移籍初年度。レッドソックスはその年にワールドシリーズ制覇
2.<レッドソックスファン>
>>1
彼がメジャーに来る前にどれだけの誇大広告が展開されたのか、若い子たちには理解できないと思う
人々は彼のことをかなり誇張して話していた
彼がメジャーの各球団からその獲得を熱望されていたことや、2007年はYoutubeやSNSがまだ黎明期だったこともあり、大リーグの球団関係者以外は彼のことを深くは知らないにも拘らず、人々はとんでもないことを囁き合っていた
例えば誰も彼の投球を見たことがないくせに、「ジャイロボールを投げるんだ」とかそんな話で盛り上がっていたんだ
まさに狂気の時代だったよ
ここ長らく彼のキャリアが上手くいかなかったのは残念だけど、レッドソックスでの最初の2シーズンは本当にいい投球をしてくれたし、優勝リングの獲得にも貢献してくれたからね
3.<MLBファン>
>>2
知ってるよ
かなりクレイジーだった
4.<MLBファン>
>>2
ジャイロボールは魅惑的で、球界全体がその話題で持ち切りだったよね
春のトレーニングで彼の様子を見に行ったことを覚えているよ
5.<MLBファン>
>>2
彼がロイヤルズ戦でデビューした時、僕は英国に住んでいたんだけど、朝4時くらいに『MLB TV』で試合を観戦したのを覚えている
楽しかったね
Dice-Kはレッドソックスのユニフォームを着て、いくつかの良い瞬間を過ごしたよ
それが彼に対する思い出だね
6.<ブルージェイズファン>
>>2
彼がボストンと契約した時に僕はブルージェイズの職員として働いていて、彼がトロントで登板した時には試合を担当していたんだ
ジョークでもなく、職員としてもファンとしても、その試合がこれまでで最も忙しかったと思う
火曜か水曜の試合なのに、空席が1つもないという異常な状態だったんだ
7.<アストロズファン>
>>2
ある夜の60分番組で、ジャイロボールとDice-Kが取り上げられたことがあったよ
8.<ブレーブスファン>
>>2
僕はその当時、彼が表紙の『スポーツ・イラストレイテッド』を買ったんだ
忘れられないのが、彼の投球モーションを "like jazz(ジャズのようだ) "と表現していたことだ
それはつまり、彼は同じ投球モーションを二度と繰り返さないという意味で、彼がどのようにして打者を幻惑するのかが書いてあった
輝かしい日々だね
9.<MLBファン>
>>2
当時の僕は大学生で、何カ月もの間、スポーツ報道は大輔の話題ばかりだったように思う
僕はボストンにいたけど、ESPNでさえも大輔ネットワークになっていたからね
10.<レッドソックスファン>
DICE-K
今でも彼のTシャツを持っているよ
11.<MLBファン>
彼のストレートが70マイル台である理由は、日本に帰国してから肘や肩の手術を何度も受けたことに加え、ここ1年ほどは慢性的な首の痛みと右手のしびれに悩まされていたからだという
脊椎内視鏡頸椎手術も受けたが、効果はなかったらしい
一時は歩行中にめまいを起こしたり、食器を持つのが困難になるほどの症状だったそうだ
5月にはブルペンでの投球を行ったが、中指の感覚が全くなく、ボールを握れなくなっていたことすら気付かなかったという
正直、彼は何年も前に引退すべきだったと思う
<追記>
2018年に中日で55イニングを投げたことをすっかり忘れていたから、「何年も前に」というのは言い過ぎだったかもしれない
この映像での実況で、今の松坂に取っては1球を投げることすらも大変な労力が必要だと言っているが、それは決して誇張じゃない
引退後に健全な生活を送るためにも、必要な休養を取って欲しい
12.<ドジャースファン>
>>11
何てことだ
アスリートでもない一般人でも普通の生活に支障を来すほどの事態じゃないか
13.<レッドソックスファン>
>>11
ひどいことだよ
野球は引き際が難しいスポーツだ
彼が引退するまで時間がかかってしまったことを少しは理解できるよ
膝の手術を3回(来月も)、肩の手術を1回、そして来年には肘の手術を控えている僕は、ようやく妻に「もう辞める」と伝えることができた
コーチ業はまだ続けられるけど、試合はもうできない
ソフトボールですらも
このスポーツを愛しているからこそ、この引退の言葉を漏らすのはとても辛いんだ
以前にも口にしたことはあったが、本気じゃなかった
でも本気で辞めようと思ったら、かなり感情的になったんだ
僕はまだ38歳だけどね
14.<ヤンキースファン>
ゴルフのように投球が終わるまで観客は黙っているな
15.<ドジャースファン>
>>14
客席のファンはコロナを理由に歓声やチャント、歌などを禁止されているんだと思う
普段の雰囲気と比べるとかなり不気味だよね
16.<レッドソックスファン>
試合中にこれほど客席が完全に沈黙しているのを見たことがない
何か宗教的な体験のようだな
17.<ブレーブスファン>
中継でストライクゾーンのボックスを表示しないのがいいね
18.<MLBファン>
Dice-Kに一体、何が起こったんだ?
長く活躍するはずだと思われていたのに、忽然と姿を消してしまった
なぜ『MLB The Show』(ゲーム)には彼がいないんだ?
19.<ヤンキースファン>
>>18
ケガが完全に彼を壊してしまったんだよ
20.<ブリュワーズファン>
フェンウェイ・パーク(レッドソックスのホーム)での彼の最初の登板の時に僕はニューイングランドに住んでいた
マリナーズ戦だったんだけど、イチローとの対決を大々的に宣伝していたんだ
21.<マリナーズファン>
>>20
その試合ではフェリックス(ヘルナンデス)が彼史上、一番のピッチングをしたんだよね
1安打完封勝利
22.<MLBファン>
確か2007年に旧ヤンキースタジアムでDice-K対ペティットの試合を見たんだが、夢のようだったよ
あの試合ではレッドソックスがヤンキーを一方的に撃破していた
23.<ブリュワーズファン>
2008年に大輔がライアン・ブラウンを三振させた時の試合球を持っているよ
彼が好調な時はあのジャイロボールで見ているのがとても楽しかった
24.<レッドソックスファン>
引退後の生活を楽しんでくれることを願っている
25.<レッドソックスファン>
>>24
フィリーズ戦でノーヒットノーランを達成しそうになった時のことを今でも覚えているよ(四球が8つあったけどね)
彼は何度か素晴らしい先発登板を見せてくれたよね
26.<レッドソックスファン>
最後が四球と言うのも彼らしい終わり方だな
(※)メジャーでは四球率が高かった
27.<アストロズファン>
まだジャイロボールを待っているよ
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