元日本代表の乾貴士が苦境に立たされている。7日に行われるリーガ第27節のレアル久保建英擁するマジョルカ戦で、乾は前節レバンテ戦に続いてのベンチ外となった。どうやら嫁さんに続き、彼がそのフッボル哲学に心酔し、スペインでの成功を導いてくれたメンディリバル監督からの信頼も失ってしまったようだ。
その原因が何であるか、もちろんプレー面やコンディションといった基礎的な要素はあるだろうが、その根本には監督との不完全な意思疎通があったと私は見ている。
以下はメンディリバル監督が乾について語った過去のインタビューにおける一コマだ。
「特に昨季は『私なんか無視して自分のサッカーをしろ!』と繰り返すのに疲れたよ。ボールを持っている時は自分のサッカーをしないといけない。ボールを持っていない時はチームのためにプレーし、私の言うこともだいたいは聞かねばならない。ボールを持っている時は私がベンチで言っていることに耳を貸さず自分のできることをすべきだ。大胆になれということだよ。少しずつ大胆にはなっているが、ゴールするにはまだ自信が足りない」
(footballista)
この最後の「大胆」という部分を乾は聞き取れたのだろうが、ただスペイン語が完璧ではないためにそれがフッボルに限った話ではなく、生活全般についての話だと勘違いした可能性が極めて高い。
そして尊敬すべき師の言葉を誤解して私生活を大胆にした結果が、木下優樹菜との縦読み不倫だったというわけだ。
熱血漢な監督ほど、選手の私生活やその人間性までもを評価基準に置いている。すなわちメンディリバル監督は乾の不貞をYahooニュース等で知ったために、懲罰的な意味合いを込めて招集を見送っていると考えられる。
この乾の苦境は海外クラブにおいて如何にコミュニケーションが重要かということを、我々には教えてくれている。
海外移籍を見据えているJリーガーよ、語学の学習は当然として、不倫も決して許されないことを肝に銘じて欲しい。