7月25日(火)に行われたプロボクシング世界スーパーバンタム級2団体統一戦(有明アリーナ)では挑戦者・井上尚弥(30=大橋)が、WBC&WBO世界同級王者スティーブン・フルトン(29=米国)に8R1分14秒KO勝利し、2団体統一王者となった。井上は試合後会見で、最初のダウンを奪った技は「練習を重ねていた」と語った。
井上は8R、左のボディストレートからフルトンの顔面に右ストレートをヒット。フルトンはそれで大きくぐらつき、体制を立て直そうとしたところ、井上は左フックを見舞いダウンを奪った。
フルトンは再び立ち上がるも、井上の怒涛の連打でレフェリーがストップ、見事TKO勝利を飾った。
井上は会見で「とりあえず判定でもいいから勝つ、今日は勝ちが大事」と結果を重視していたとコメント。
しかし「どこかで倒したいという気持ちがあった」と語り、8Rには「フルトンのペースが落ちてきた時に、少しプレスをかけてみようかなと思った」と更なる攻めに出たと言う。
そして「その矢先に、練習を重ねていたパンチ、これは必ず当たるだろうと思っていたパンチが当たった」と、磨いていた技が出たと言う。
その技とは、まず「突破口としては左のボディジャブ」と語る井上。確かに井上は1ラウンドからボディストレートを何発も出していた。
続けて「そこで散らしながら、前半は(左ボディジャブを)単発で持っていきながら、フルトンが落ちてきて、自分も距離間に慣れてきた所に、自分の右を当てようと。一瞬の隙をついた」と、序盤からの布石がはまったと明かした。
井上の次戦はWBAスーパー&IBF同級王者マーロン・タパレスとの試合になると見られる。次はどんな”スゴ技”を魅せてくれるのか。
(eFight)
翻訳元:https://qr.paps.jp/d8eZD
海外の反応
<スレ主>
井上尚弥「あのパンチは練習していた」|試合後の記者会見(日本語)
<実況スレの翻訳>井上尚弥がフルトンを衝撃の8回TKOで4階級制覇!【海外の反応】
【海外の反応】井上尚弥vsフルトンの公式の採点表がこちら「モロニーの予想通りになった」
<スレ主>
インタビューは0:15~(それ以前はティザー)
(※以下、スレ主が井上と記者との問答を長文の英訳)
<ボクシングファン>
これは素晴らしいね、ありがとう
多くの記者会見でもこのレベルの詳細な技術的な話が聞けるといいんだが
<ボクシングファン>
以前から気づいてはいたが、西洋の多くのボクシングアナリストはほとんど役に立たない
個人的には米国よりも英国の方が少しマシだとは思うが
彼らは「正面での打ち合い」「ベタ足だ」「リングジェネラルシップ(主導的に試合を進めていること)」「痛めつけている」「リング上での知性」といったマヌケなフレーズばかりを口にするが、それは全て取材不足を覆い隠すための幻想的な言葉に過ぎない
<ボクシングファン>
翻訳に感謝だ
井上の思考過程における素晴らしい洞察
彼がいつものように1ラウンド目からガンガン攻めていたら、試合をもっと早く終わらせることができたんじゃないかと思わせるね
<ボクシングファン>
>記者「試合は楽しかった?」
>井上「楽しかったですよ。技術戦であったり、すごく頭を使ったし、楽しかったです」
まるで餌を食べる前に少し戯れていただけのライオンだな
<ボクシングファン>
>(フルトン対策としてL字ガードを採用したことについて)
井上らしいね
フィリー・シェル(※L字ガードの現地名)をトレーニングキャンプで学び、それが上手く機能すると思ったから実践したんだろうね
そして実際に試合でもかなり効果的に機能していた
試合が始まった時の彼のガードの低さには少し戸惑ったもんな
<ボクシングファン>
ぶっちゃけ、彼はこの試合のためにフィリー・シェルを学んだわけじゃないよ
過去のスパーリング動画を見れば、このテクニックを頻繁に使用しているのがわかるから
<ボクシングファン>
井上はフルトンの右ストレートに対して両者ともにオーソドックススタンス(同じ前足)であることから、肩を使って快適にそれを受け流すことができる(※メイウェザーがよくやるヤツ)
L字ガードにより井上のジャブはより速く様々なアングルから打つことが可能となり、他のガードスタイル(例:ハイガード)ではこの点での制約が強くなるんだ
井上の戦略的なL字ガードへの適応は、彼が相手によって異なる防御技術を駆使できる能力を示しているよ
<ボクシングファン>
確かに反応速度の遅い選手なら相手に右ストレートに対して(ノーガードのために)リスクがあるかも知れないが、一方でリードパンチの多様さは増すよね
<ボクシングファン>
「ファンは夢を見ることができる(※実際は見てくれて嬉しい)」と井上が言っているように、ロマチェンコは彼との試合のために126ポンド(フェザー)に体重を落とすことができるのかな?
まあ、実現する可能性はほぼないだろうが
<ボクシングファン>
ロマの年齢を考えれば、その体重に戻ることは難しいと思う
彼は上の階級でより大金を稼ぐことができるだろうし、努力も少なくて済む
<ボクシングファン>
少なとも井上は自身の上限階級を理解しているようだね
タンク(デービス)vs井上の話になればワクワクするんだけど
<ボクシングファン>
まだ人々がロマvs.井上の試合を求めているのがびっくりだw
デービスvs井上なら夢を見てもいいと思う
<ボクシングファン>
フルトンを研究する中で井上はフィリー・シェルの利点に気づき、自身のスタイルに取り入れた
ドネアに打たれた後、彼のディフェンスはますます向上している
<ボクシングファン>
そのデメリットは考えないのか?
個人的にフィリー・シェルはガードを頭部に戻す時間がない時に最終手段として使うべきだと思う
例えばパンチを空振った後、相手のカウンターが素早く迫ってくるとわかっている場合などでだ
子供たちがそれを多用しているのを見ると背筋が寒くなるよ
フロイド(メイウェザー=L字ガードを広めた)は多くのアマチュアボクサーがクロスやオーバーハンドでKOされる原因を作ってしまった
<ボクシングファン>
井上やフロイドのような身体能力に恵まれた選手に取ってはそれでもアドバンテージになると思う
アマチュアではほとんどの場合、フィリー・シェルは不利益だと見なされている
もし一流の選手であればフィリー・シェルは本当に有益な戦術にもなるが、そうでなければ自身を傷つける戦法にもなりかねないね
<ボクシングファン>
継続は力なりだ
<ボクシングファン>
まだ昨日の出来事について理解が追いついていない
少なくとも最終ラウンドまで戦術的な駆け引きが期待されていたからね
井上が勝つにしても、フルトンをあそこまで完全に圧倒するとは思わなかった
みんなは井上が一撃で倒すパワーを持っているから、どんな状況でもKOに繋げることができるとは理解していたが、彼がフルトンにボクシングのレッスンを行い、その上でKO勝利を収めるなんて
無敗の(2団体の)統一王者があんな風にレッスンを受けるのは珍しいよ
しかもそのレッスンを与えた相手がその階級での初戦だったことを考えると、なおさらだ
こんな光景を見たのはいつ以来だったのか思い出せないわ
<ボクシングファン>
井上に取っては調整試合に見えたね
その相手がたまたまフルトンだったというだけで
<ボクシングファン>
俺は井上の信者だ
彼がシンプルに優れていたよ
ただ、彼の素晴らしい勝利を否定したいわけではないが、フルトンも自身のベストパフォーマンスを見せられなかったように感じた
<ボクシングファン>
俺に取ってはこれは待望の試合だった
なぜなら、井上がフルトンのスタイルとリングIQの水準にどう対応するかを見たかったからだ
そして…うん、ビビったわ
それに試合は判定までもつれると思っていたから、お金までも失ってしまったw(※井上の判定勝利に賭けていた模様)
<ボクシングファン>
同意する
俺も世界最高レベルでの試合でまた日本人ボクサーが破壊されてしまうんだろうと思っていたが、大きな間違いだった
井上はパッキャオのスピードとパワーを彷彿とさせるが、より技術的に優れていて、パッキャオよりもミスが少ない
彼は今後5年間で自身がいる階級を席巻し、さらにはより上の階級でも圧倒することになると思う
<ボクシングファン>
ああ、俺も同意見だ
彼はパッキャオほど身体能力が高くないためにウェルター級に行くことはできないが(井上は身長も短い)、彼はより技術的には優れたファイターだ
ファン心理としては彼がPEDS(筋肉増強剤)を使ってどこまで上がれるのか知りたい気持ちもあるが、彼はそんな性格でもないしね
<ボクシングファン>
井上は一世一代のボクサーの一人だ
まだ現役で戦っている間に彼に感謝しながら試合を見よう
【海外の反応】井上尚弥がフルトンをKOしたリングサイドからの映像「より破壊的に見えるぞ…」
<ボクシングファン>
試合前に井上はフルトンを高く評価し、彼を知的なファイターだと称え、敬意を示した
井上は自身がAサイド(※興行の主役的な選手)であるにも拘わらず、フルトンを後から入場させ、試合のタイトルを「フルトンvs井上」とまでした
フルトンは明らかにBサイドだったが、日本では敬意を受けていたんだ
それなのにフルトンは井上がそれほど優れていないと豪語し、ジムで彼と同じようなレベルの選手を多く見てきたと言い、井上はパワー以外には特別なものはなく、そのスキルに疑問を投げかけていた
「彼が称賛を受けているのは日本人だからだ」とまで言ったそうだ
彼と彼のピエロのようなチームは日本を訪れ、日本が敬意を表してくれていたのに無礼な態度を取り続けていた
フルトンの入場時にはブーイングがなく、リングを去る際にはスタンディングオベーションを受けていたのに
<ボクシングファン>
>「彼が称賛を受けているのはただ日本人だからと」まで言ったそうだ
ああ、俺もこの発言には不快感を覚えたよ
井上は複数階級を制覇した王者であり、(バンタムの)統一王者として称賛されているのは彼の実績によるものであり、人種によるものじゃない
<ボクシングファン>
フルトンのコメントは非常に興味深いな
井上こそが特別なファイターで、パワー、スピード、そしてテクニックの全てを兼ね備えていて、こんな選手は滅多には現れない
一方のフルトンは個人的な見解ではよくありがちなボクサーで、「スリック(滑らかで巧妙な選手)」なだけで全くパワーがなく、決定力に欠けた選手だ
<ボクシングファン>
フルトンは二度とベルトを手に入れないだろうし、そのことは俺を幸せにさせるw
おそらく両者ともいずれは126ポンド(フェザー級)に上げることになり、再び同じことが起きるだろう
<ボクシングファン>
フルトンファンの中で未だに井上がグローブに不正に加えたとかイチャモンを付けている連中はいる?
それとも彼らは大人なしく敗北を受け止めている?
<ボクシングファン>
フルトンは負けたんだ
言い訳を止めて、敗北に対して慣れるべきだ
<ボクシングファン>
あの(井上の)Tシャツがめっちゃ欲しいわ
<ボクシングファン>
eBayでたった300ドル(約4万2千円)だ
<ボクシングファン>
その値段なら激しくパスw
<ボクシングファン>
常に高いガードスタイルだった選手が実際にフィリー・シェルを取り入れて試合で上手く機能したことが未だに驚きだ
最初に彼がそれを見せた時にはフルトンを挑発しているのかと思っていたw
肩の高さが十分ではなかったため、完全に身についているとは言い難かったが、それによってボディショットへの始動がより速くなっていた
彼がさらにフィリー・シェルを改善して再びリング上で使用してくれることを願っている
想像してみてくれ、この男が常時プルカウンター(※スウェーからのカウンター)を狙っている姿をw
<ボクシングファン>
あの戦術を実行したのは素晴らしかったね
彼はフットワークと距離を操ることで知られる相手に対してより速く動き、距離をコントロールする必要があった
彼が長身で素早いファイターにボディジャブを撃ち込む戦法は信じられないほど見事だったよ
<ボクシングファン>
同感だ
俺も試合を再視聴し、彼の足の動きにより注意を払って見てみた
彼が遠い距離から中に入る方法は素晴らしかったね
そして、サイドへの動きや相手の射程から瞬時に抜け出す能力も優れていた
フルトンは井上が上手く距離を扱えるとは思っていなかったらしく(それが彼の得意分野だったはず)、適応できずに常にあの独特なパンチやボディジャブを浴びることになった
<ボクシングファン>
本当にMJ(アフマダリエフ)がタパレスにタイトルを奪われなければよかったのにと思っている
MJが井上に勝てるとは言わないが(俺もモンスターが勝つと予想)、少なくとも彼は井上に対して警戒されるほどのパンチ力があるんだ
タパレスなら6ラウンド以内で井上に押し潰されるだろう
<ボクシングファン>
この男を見てくれ
リング上では冷酷で計算高いスナイパーだが、同時にかご一杯の子犬よりも可愛らしい
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