この出会いは必然だったのか。サッカーの元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ選手(37)が名門バルセロナからヴィッセル神戸に加入し、5季目を迎えた。「月日が長くなればなるほど感じているのは、『神戸に来て正解だった』ということ」。初めて来日後の経験をつづった著書「イニエスタ・ジャパン!」(ぴあ)の出版に合わせ、神戸での暮らしぶりや日本への愛について聞いた。(聞き手・山本哲志)
■経験を共有したい
バルセロナやスペイン代表で数々の栄冠を手にしてきたスーパースターが、初めての移籍先に選んだのは遠く離れた日本だった。最初は「何のイメージも湧かなかった」という日本からのオファーだったが、幼い頃の思い出がよみがえってきたという。
「キャプテン翼(スペインでは『オリベルとベンジ』というタイトル)が一番好きなアニメだったんです。そのアニメが作られた国に来られたなんて。(作者の)高橋陽一先生にもお会いできて感謝しかないです」
主人公オリベル(大空翼)はバルセロナに移籍し、イニエスタ選手は日本でプレーしている。
「運命という言葉もありますが、本当に面白いですよね。ずっとバルセロナで暮らしてきたので自分にとって大きな転機でした。本を出版したのも、そういった経験を共有したかったからです」
2021年5月にヴィッセル神戸との契約を2年延長した際、「第2の故郷になった」と語った。著書でも「一時そこにいるだけの旅人ではなく、地元の人たちと同じように暮らしたい」とつづる。
■理想の暮らし求め
「もちろん文化の違いはありますが、できるだけ溶け込んで交流したいと思っています。安心安全の国ですし、子どもたちの成長にとっても素晴らしい体験です。この街は僕や僕の家族をすごく歓迎してくれました」
人工島の六甲アイランド、一軒家、そして神戸の中心部へ。理想の暮らしを求め、引っ越しも経験した。
「六甲アイランドもすごくいいところだったんですが、中心部に住むと便利だし、街の心を身近に感じられます。海沿いを歩いたり、山を登ったり、商店街を散歩したり。子どもと一緒に(六甲山系の麓にある)再度公園でも遊びます。街を楽しむことが大好きです。(マンションの)テラスに人工芝があるので、そこで練習もしていますよ」
■もっと長くいたい
イニエスタ選手の加入後、ヴィッセル神戸はクラブ初タイトルとなる天皇杯全日本選手権優勝やアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)ベスト4と次々に新たな歴史を刻み、昨季はJ1リーグでクラブ史上最高の3位に入った。
「ヴィッセル神戸の大きなプロジェクトのため、楽しみに日本に来ましたが、具体的にいつまでいるかは考えていませんでした。今はすごく満足していますし、クラブも私に対して喜んでくれていると思います。だからもっと長くいたいです。初めて来た街ですが、神戸の日々が長くなればなるほど『神戸に来ることが正解だった』と感じています」
現役引退後は指導者としてのキャリアに関心があるという。著書「イニエスタ・ジャパン!」の名のように、いつかは監督として日本を率いる日が来るのだろうか。
「将来は誰にも分かりません。これからいい思い出を残すためにも、今はヴィッセル神戸を成長させるために全力を尽くし続けたいです。『日本代表監督になってほしい』と望んでくれるのはうれしいですが、まずは(コーチの)ライセンスを取らなくてはいけませんね。一つ確実に言えることは、私がこの街でとても幸せで、素晴らしい経験をしているということです」
(神戸新聞NEXT)
翻訳元:https://bit.ly/365rU9G
海外の反応
.<ユナイテッドファン>
仲間じゃん
.<サッカーファン>
イエス、アンドレアス!
俺は日向小次郎と若林源三が好きだったよ
本当に素晴らしいアニメだったね
.<サッカーファン>
バルサ退団後に日本に渡った理由はこれだったんだな
.<シティファン>
イニエスタはweeb(日本オタク)
.<サッカーファン>
確か彼とトーレスはキャプテン翼を見て育っていたかと思う
同じくアグエロも
.<シティファン>
ああ、アグエロの「クン」はアニメからインスパイアされたものだね
(※)愛称は「クン」。1975年から1976年にかけて放送された日本のアニメ『わんぱく大昔クムクム』が由来となっている。少年時代に練習を抜け出して見るほど熱中して見ており、「クムクム」を「クンクン」と発音したことから「クン」の愛称がついた(Wikipedia)
.<サッカーファン>
翼はアニメがあまり認知されていない時代に世界的な現象になったんだ
その一例としてイラン人もこのアニメには夢中になっている
.<チェルシーファン>
Nani?!
.<サッカーファン>
いや、ナニはディズニー大好き少年だったから
.<フラメンゴファン>
日本オタクというわけではなく、彼の子供時代にすごく流行っていたんだ
しばらくの間、とてつもない人気を博していた
.<ベンフィカファン>
当時は誰だってキャプテン翼を見ていたし、『ドラゴンボール』や『ポケモン』やその他のアニメと同様にね
.<バルサファン>
イニエスタとキャプテン(大空)翼
2人のバルサのレジェンド
.<バルサファン>
うちは主人公のチームだな
.<バルサファン>
どんなプロットアーマー(※)か説明してくれ
(※)主人公が必ず成功するご都合主義的な展開
.<バルサファン>
最近は『スラムダンク』の作者に執筆してもらっているんだが
.<アーセナルファン>
ポドルスキもキャプテン翼のファンで、彼もまたJリーグでプレーしていたんだ
.<リヨンファン>
大阪に旅行した際、適当に古いゲーセンに行ってストリートファイターをやっていたんだ
2分くらいした時だったかな、自分がプレイしているゲーム機の上の壁にポドルスキの写真があるのに気付いて、奇妙だなと思っていた
プレイを終えて立ち上がってもう一度写真を見てみたら、ちょうど自分が座っているゲーム機でポドルスキも遊んでいたことがわかって、店員さんに尋ねてそれを確認したんだ
とてもクールな体験だったし、今ではポドルスキのことが大好きになったよ
コロナ以前の旅行における良い思い出さ
.<ユーベファン>
俺たちの世代に取ってこのアニメはまさに祝福だった
このアニメに夢中になっているヤツらと共に育ったし、少なくともこのイタリアでは、このアニメがサッカーのムーブメントを後押していたと信じているよ
.<サッカーファン>
スペインでも同様だったね
90年代に子供だった世代はこの作品と『ドラゴンボールZ』で育ったものさ
スペインでは誰もがキャプテン翼を知っているはずだよ
日向小次郎とかね
.<ソシエダファン>
『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』や『ザ・シンプソンズ』も…
.<フィランドファン>
ある国で特定のアニメが人気になっているの面白い現象だよね
キャプテン翼なんて、少し前にゲームが出るまでは聞いたことがなかったよ
フィンランドでの人気のアニメは『銀牙 -流れ星 銀-』だったから
.<リヴァプールファン>
90年代に自分が子供時代に見たアニメはおそらく『ムーミン』だけだったと思う
うちの国での唯一のアニメ番組で、他に子供向けのコンテンツはほとんどなかったんだ
.<サッカーファン>
彼は良い監督になれるかな?
.<サッカーファン>
彼のバルサのDNAは十分なのか?
.<リヴァプールファン>
誰?
翼のこと?
.<サッカーファン>
「岬!小次郎!ボールは友達だ!ベストを尽くして勝ちに行こう!」―サイドラインでの翼監督
.<サンパウロファン>
どんな戦術や戦略も友情に勝るものはない
彼らが試合を支配するよ
.<リヴァプールファン>
ドリブルをしながら過去を振り返るのに1時間ほど必要だが
.<リヴァプールファン>
VARが長いと不満を言う人間は、回想に何話費やしているのか見てみるといい
.<ノリッジファン>
イニエスタがweebだと信じたい
それだけで楽しくなる
.<サッカーファン>
25~35歳くらいの全てのスペイン人はキャプテン翼、ドラゴンボール、ドラえもん、ポケモンを見て育ったから、何も驚くことじゃないね
.<アル・ヒラルファン>
「キャプテン翼が好きだ」と言われるとどんな選手でも好感度が上がるから、イニエスタはもう大好きな選手だよ
まさにGOATだ
.<リヴァプールファン>
庵野秀明(エヴァンゲリオン)に会えたらな
.<サッカーファン>
アニメを理由として、イニエスタ>シャビが確認されたわ
.<ヘタフェファン>
少し名前を改変して登場する実際の選手たち(ゼダン、シメオレ、ヴィセンテ・デル・パスケ、ルイス・ファン・サール、アレッサンドロ・デレピ)の中に、バルサとスペイン五輪代表としてイエニスタが登場したことは、さぞかし嬉しかっただろうね
.<サッカーファン>
Makelolo, lol.(マケロロは草)
(※)オリジナル選手はマケレレで、「lol」は日本語の「w、草」に当たる
.<チェルシーファン>
イニエスタがweebだと知った今、もう生きてはいけない
.<アーセナルファン>
ラテンアメリカでは彼と同じくらいの年齢層(25~40歳?)の人はみんなキャプテン翼を見て育ったよ
ペルーでは「Super Campeones(スーパーチャンピオン)」というタイトルだった
.<レアルファン>
『がんばれ!キッカーズ』さん、荒れる
.<レアルファン>
weebの勝利だ
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