グループリーグの天王山
国際Aマッチ・オブ・ウィークに入ったということで、日本代表も2022年カタールワールドカップに向けてのアジア予選2連戦を今週から戦うことになる。10日のモンゴル戦については既に以下のレポートで、
W杯アジア2次予選で日本は「死の組」に 脅威となり得るモンゴルのFWとは?
メディアによるお粗末な楽観論 ボンジョールノ、諸君。 まだ微かにではあるが、カタールで開催される2022年ワールドカップの足音が聞 ...
その脅威となり得る選手を考察しているので参照してもらうとして、今回は15日に行われるアウェーのタジキスタン戦について私が留意しているポイントについて語っていきたいと思う。
FIFA・オブ・ランキングで115位に位置するタジキスタンだが、何と2次予選のグループリーグでは現在、2位の日本に3ポイント差をつけて首位を走っている。つまりこの試合は日本のグループリーグ突破を占う天王山となっているのだ…なんて言うと少しは諸君らのケ○の穴も引き締まったかな。
驚かせてしまったようだがそのカラクリを説明すれば、タジキスタンの消化試合が1試合多いのだ、フフフ。おっと、だからと言って油断は禁物だ。彼らはただ2連勝しただけではなく、そのいずれもクリーン・オブ・シートを達成している。この堅守は日本を苦しめることになるかもしれない。
ただそうは言ってもタジキスタンの選手やチームに特筆するだけのファクターはなく、日本が注力すべきは自チームのコンディションということになるが、開催地がアウェーということであれば話が180度変わってくる。
アジアのボリビア
タジキスタンと言えば中央アフリカに位置し、その国土のほとんどが山岳地帯でかつ、その半数が標高3000m以上にある。謂わばアジアのボリビアなのである。
おそらくタジキスタンはよりアウェー感を出すために標高の高いスタジアムを試合の開催会場に指定してくることだろう。
となれば、日本は自国における富士山の山頂のような所で戦うことを強いられる。そうなれば高山病になることは必至だ。
そこで日本が取れる対策と言えば、そのような環境に予め体を慣らしておくことだ。すなわち富士山の山頂に特設の練習場を設け、そこで試合の前日ギリギリまで合宿を行うのだ。
そしてこの機会にJヴィレッジを富士山頂に移転し、場当たり的に対策するのではなく、日頃からの高山病対策と肺活量増強を企図すべきだ。
いつ噴火するとも分からない火口の近くでトレーニングをするため、アウェーのような緊張感を味わうこともできる。
仮にそれが実行されれば、日本代表にとって実質的にアウェーと呼べる地はこの地球上から消滅することだろう。
JFAがこの私の提案を検討してくれることを願っている。