[7.17 リーガ・エスパニョーラ第37節 バルセロナ1-2オサスナ]
バルセロナはリーグ3連覇達成ならず。16日にリーガ・エスパニョーラ第37節を行い、オサスナに1-2で敗戦。レアル・マドリーから首位を奪うためには勝利が必須だったが、勝ち点3を得られずに優勝の可能性が消滅。ライバルの優勝を許す形となった。FWリオネル・メッシは試合後のインタビューで落胆の様子を見せた。『マルカ』が伝えている。
新型コロナウイルスの影響による中断期間が明け、形勢が逆転した。レアルは無傷の10連勝で優勝を成し遂げた一方、バルセロナは6勝3分1敗。中断前は首位だった連覇王者はその貫禄を失っていた。メッシは11位オサスナに敗れた後、「こんな終わり方とは思っていなかったが、今シーズンを象徴しているとも思う」と重い口を開いた。
「我々は弱かった。彼らは激しいインテンシティーで勝利したんだ。あまりに多くの勝ち点を失いすぎた。チームはとても不規則なものになっていた」
「レアルは自分たちの戦い方をした。中断明けから無敗だ。私たちはこぼしてはいけない勝ち点を取れなかった。自分たちを責めないといけないし、批判を受け入れなければいけない。私たちはバルセロナだ。すべての試合に勝つ義務があった」
メッシはチームを優勝に導けなかったことを悔やむ。リーグ優勝を果たせなったバルセロナはいまだ無冠。UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は勝ち残っており、決勝トーナメント1回戦第1戦でナポリと1-1ドロー。8月8日に第2戦を控えているが、メッシは危機感を募らせる。
「私がこのようなプレーを続けていたら、欧州CLで勝つことは難しい。このままではナポリに負けるだろう。リーガでできなかったのだから明白だ。少し落ち着いて、欧州CLまで考えないといけない。今季は無冠だ。変化しなければいけない。自分自身を見つめ直さなければ。ライバルが良かったから負けたとは思っていないよ」
(ゲキサカ)
そんな苦境に喘ぐメッシの、過去から現在のプレーポジションの変遷について語っているフォーラムがあったので、それをご紹介。
「ライカールト体制からセティエン体制までのメッシのプレーポジションの進化」
―海外の反応―
▪ペップは戦術にズラタンを組み込むことを相当に嫌っていた
▪<PSGファン>ズラタンの側も同様にね
▪メッシもな。彼が限られたスペースの中で必死に前へ出ようとしていたのが見て取れたよ
▪<PSGファン>ああ、彼が若い頃は中央にもっと大きなスペースが必要だった
▪皮肉にもその2人が今、一番攻撃のセットアップ(組み立て)が似ているという
▪メッシは年齢を重ねるごとに徐々にプレーメーカーへ移行していっているね
▪<レアルファン>エトーとズラタンのトレードは史上最悪のものだった
▪エトーもバルサを出たかったからね。インテルで3冠を達成するなんてウキウキしてたし
▪<チェルシーファン>しかも1対1のトレードすらなかったからね。バルサはズラタンを獲得するために4500万ユーロとエトーを手放した。そのお金でインテルはスナイデルとルシオを買い、3冠チームの下地ができた
▪または史上最高のトレードさ(インテルにとっては)
▪まじめな話、バルサで最も忠実な選手をグローリーハンター(強いチームに移籍したがる選手)と交換し、その忠実だった選手に準決勝で蹴落とされ、そのチームが3冠を達成するんだから
▪ズラタンをグローリーハンターと呼ぶのは不公平だね。彼は元のチームでしっかり結果を残して移籍しているよ
▪いやグローリーハンターだ。彼はサッカー界を転々とする傭兵みたいなもんさ
▪でもペップはズラタンがひどい状態の時でもスタメンを張らせていたよ。インテル戦の2ndレグみたいに
▪メッシ、ビジャ、ペドロ…彼らはどんな相手に対しても得点することができた。特に中盤にシャビとイニエスタがいれば
▪2010年のレアル相手の5-0は今でも覚えている。それはたぶん僕が今まで見てきたサッカーの中で最も際立ったものだった
▪<ユーベファン>あれは確かに美しいデモンストレーションだった。ただモウリーニョのハイラインはバルサ相手には自殺行為過ぎた。あの試合の後にモウリーニョは学習して次の試合ではもっとタイトになったよね
▪レアルの選手らも負けずに攻撃的だったからな
▪<バルサファン>一方的に守備に張り付けられるのを恥じて、見栄を保つためにも攻撃するしかなかったんじゃないの。その結果壊滅して、モウリーニョの望むようなカウンターサッカーをやり始めたんだ
▪<スパーズファン>その試合ではイグアイン、ベンゼマ、CR7を前に起用したが、他にウイングや攻撃的な中盤の選手はいなかったと記憶している。中盤はペペ、アロンソともう1人守備的な選手だけで、攻撃的な3トップを前線に配置しながら、他は全て守備的な選手という前後が分断したような奇妙なフォーメーションだった。8人で守っているから前の3人にはボールが渡らず、そこにバルサは容赦なく攻め立てていた
▪<レアルファン>0‐5なんて聞いたことがないな。これはフェイクニュースだ
▪ペドロはよりプレー時間が欲しくてチェルシーに移籍したけど、そこでメッシたちとプレーしていた頃を懐かしんでいたに違いない。何だかチームメイトに対してフラストレーションを溜めているように見えたよ
▪その当時、彼らをMVPと呼ばなかったのが心残りだ
▪何をするにも遅すぎると言うことはないんやで
▪<ストークファン>エンリケのMSNがあまりにも象徴的だ。メッシとスアレスとネイマール。まさに彼ら全員がピークだった
▪<バルサファン>実際にメッシがウインガーとしてプレーしたのもこの時が最後だったよね。バルベルデとセティエンの下では主に攻撃的MFとしての役割を担っている
▪<バルサファン>今はウインガー自体がいないから、相手に対して全く脅威になってないんだ
▪<インテルファン>当時の僕の記憶ではアウベスがメッシよりもウインガー的な動きをしていた。メッシが中央に移動したことよりも、彼が去ったことの方がチームにとっては痛手だったように思う
▪アウベスの働きは犯罪的に過小評価されている
▪間違いなくアウベスはバルサにとっては巨大な存在であり、メッシのサイドでは完璧なフルバックだった。メッシは常に右サイドから中央へのカットインを好んでいたし、アウベスは疲れ知らずのオーバーラップでピッチに幅を提供していた
▪<バルサファン>アウベスの去就についても経営陣には愚痴りたくなる
▪メッシは今、パスをするよりも自分でドリブルした方がボールを前に運べるからな
▪監督と周囲の選手に問題があるよ
▪<ミランファン>メッシは年齢が上がるに連れてさらにポジションを下げていくことだろう。彼がピルロの役割をするのが見てみたい
▪<ユナイテッドファン>それを実現するためには中盤にパワフルでスピードのある選手が必要になるね。仮にそうなった場合でも、メッシはロングシュートやFKで年間20ゴールは叩き出すと思う
▪MSN時代のネイマールはピークじゃなかったと思うけど
▪メッシは何歳だ? 様々なスター選手と共演しては、彼らは去って行った
▪33歳
▪エトーがいた時と今のグリーズマンの時では全く別物のサッカーになっているな
▪そりゃ10年も時間が経ってるんだから
▪<ユーベファン>MSN時代のメッシが最高で、全ての面で完璧だった
▪<ユナイテッドファン>個人的にはMSN時代は最高ではなかったと思う。ケガ前の2010~13年の頃の彼が、僕が今まで目にした中で最も崇高なサッカー選手だった。とてつもない加速力に加え、パズルのようにフィットしたチームで全てをコントロールしていた。MSNの頃のメッシが一番面白かったとは思うけど
▪<リヴァプールファン>メッシは個人としてはペップとビラノバの下で最高のパフォーマンスを見せていたけど、チームプレーという括りではMSN時代が最高の攻撃陣だったね
<ユナイテッドファン>でもチームとしてはMSN時代に比べてペップ時代の方がはるかにタイトだった。スアレスを獲得した時、ファンは守備と攻撃があまりにも無秩序だったことに幻滅していた。ペップのバルサはバランスが良くて、MSN時代は一番面白かったと言える
▪<ナポリファン>MSNはサッカー史上最高の攻撃陣だよ
▪マルティーノ時代はダメだった
▪ライカールト時代のメッシは文字通りのキリストだった
▪いやペップ時代だろ
▪ライカールト時代、誰もが地球上で世界最高の選手だと思っていたロナウジーニョが「チーム内では自分が最高の選手ではない」と発言していたんだ
▪ライカールトのバルサは本当に過小評価されている。メッシがトップに上がる前から信じられないようなチームだった
▪ロナウジーニョとデコを放出する前だね
▪<ボローニャファン>ズラタンがいた頃はメッシが右サイドから中央に移行していく過渡期だった。だから中央だったズラタンがベンチに追いやられたんだ
▪ライカールトがメッシを引き上げたの?
▪<ヘーレンフェーンファン>メッシは五輪でその才能を披露して誰もが彼を追いかけていたし、トップに上がった時点で全てにおいて可能性を秘めていたからね
▪加えてロナウジーニョの働きもあった。メッシがまだアカデミーでプレーしていた時に、シニアチームに参加させて欲しいと具体的に頼んだのが彼だった。そこからスムーズに物事が運んだんだ
▪エンリケ時代のメッシはアルセンチンのロッベン
▪デンベレの名前があるとは、これを作成した人は寛大に違いない
▪<インテルファン>なぜメッシをピクルスに描こうと思ったんだ?(図表の黄色の部分のこと)
▪ピクルメッシは笑う