空前絶後の21戦での勝ち点61
日本代表の南野拓実が率いるリヴァプールが、リーグ戦における新記録を達成したらしい。
イングランド・プレミアリーグ第22節のトッテナム対リバプール戦が現地時間11日に行われ、アウェイのリバプールが1-0で勝利を収めた。この勝利によりリバプールは、欧州5大リーグで歴代1位となる新記録を達成している。
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英『BBC』などによれば、21試合を終えて勝ち点61という成績はイングランド新記録を更新するもの。過去には2017/18シーズンのマンチェスター・シティが19勝2分けで勝ち点59を獲得したのが最多だった。(フットボールチャンネル編集部)
まさに空前絶後のレコードだ。ドイツやイタリアなどの1強リーグでさえ到達し得なかった21試合で勝ち点60オーバーという記録を、Jリーグに次いで群雄割拠と言われるイングランドのプレミアリーグで成し遂げるとは、監督クロップの手腕と選手らの奮闘に心からの敬意を表したい。
新記録達成には様々な要因があって無論一口には語れないであろうが、その一つとして南野の電撃加入があったことはおそらく間違いない。ここ最近チームを強烈に牽引しているフィルミーノのゾーンに入ったかのような好調ぶりは、南野の移籍合意が発表された昨年12月19日以降から始まっているからだ。
それまでリーグ戦では17試合で4得点に留まっていたフィルミーノが、南野の加入を境に4試合で3得点を挙げ、さらにその期間に開催されたFIFAクラブ・オブ・ワールドカップでは2試合で2決勝点と大きく優勝に貢献しているのだ。今までは無風であった「偽9番」のポジション争いに南野が突如飛び込んできたことで、フィルミーノの尻に火が付いたことは言うまでもない。
2人の共存を日本に売り込め!
しかし私はフィルミーノと南野、両者のユーティリティ性を考えれば、その関係性は何も二者択一といういがみ合った図式ではなく、ピアノの連弾のように共存関係に発展できると確信している。仮にそうなった場合、私は戦術上の利点は言うに及ばず、日本において商業上の効果も生み出せるのではと密かに算段しているのだ。
2004年に日本政界を揺るがせた国会議員の年金未納問題で、野党やメディアなどが未納をしていた当時の3閣僚に対し「未納3兄弟」と揶揄していたが、南野とフィルミーノもその語尾から「ミーノ2兄弟(ブラザーズ)」として売り込めば、政治的風刺も利いたそのキャッチーなネーミングから日本におけるフッボルのライトな層にもレッズラー(リヴァプールファンの名将語)を拡大できる可能性があるのだ。
まさにリヴァプールにとっては一石二鳥とでも言うべきミーノ2兄弟の共演を、クロップは早く実現させてはくれないものか。