世界が垂涎のレジェンド対決
何やらJリーグが2月に行われる今季の開幕戦において粋な計らいを施したようだ。
来月21日に熱戦の火ぶたが切られるJ1開幕カードが7日、明らかになった。最大の注目は神戸―横浜FC戦(2月22日予定)。13年ぶりにJ1に帰ってきた日本のキング、FW三浦知良(52)と元スペイン代表MFイニエスタ(35)のスーパースター対決がいきなり実現する。
(スポニチアネックス)
Jリーグにおけるレジェン度指数1位のキング・オブ・カズvs.2位イニエスタという、国内で考え得る最高のドリーム・オブ・マッチを初っ端からぶっ込んでくるとは、締めの雑炊を突き出しにもってくるかの如く贅沢さで、後のオーダーが心配にもなるが、世界中が注目するであろうこの一戦に私も今から涎が止まらない。
カズは昨年11月、横浜FCのJ1昇格決定時に「イニエスタの股を抜きたい」とレジェンド対決への意気込みを語っていたが、むしろ大きな刺激を受けるのはイニエスタの方で、カズの容貌を間近で眺め、自己管理の至らなさを痛感する機会にもなろう。
彼ら2人をレジェンド足らしめているものはその偉大なプレーや功績だけではなく、無事これ名馬と言うように長年にわたりピッチ上に立ち続けることを可能にしてきた、そのボディー・オブ・メンテナンスだ。
イニエスタも世界で屈指のクラブ、バルセロナで17年間も戦い続けてきただけに、そのメンテナンス能力に関してはJリーグ内では抜きん出ているが、殊カズとの比較においてはやはり頭部に小さからぬ見劣りを覚えてしまう。
選手生命を左右する頭部の重要性
フッボルは足を使うスポーツであると同時に、ヘディングなどで頻繁に頭部も使用する。換言すれば頭部への衝撃が多発するスポーツであるとも言え、その頭部に対するメンテナンスが選手生命の長短を左右する非常に重要なファクターとなってくるのだ。
そこに来てイニエスタは頭部へのメンテナンスを怠ったために頭髪の量が少なく、ヘディングをした際にはその衝撃を全て吸収してしまっている。これでは脳へのダメージが大きく、1度のヘディング毎に来日後、懸命に覚えた漢字を5つずつ喪失していることだろう。
それに対してカズの頭部は若者が羨むほどの毛量を有し、遺伝の一言では片付けられないその圧倒的なボリュームは、日々の弛まないヘア・オブ・コンディショニングの賜物だと我々に訴えかけてくる。これほどの毛量ならばヘディング3回につき漢字を1つ忘れる程度で、脳への衝撃はかなり軽減されていると見られる。
つまり頭髪の多寡によって選手個々の脳への影響は異なり、カズが52歳になった今でも現役のフッボラーでいられる要因として、その豊富な頭髪が寄与していることは言うまでもない。
このようにフッボラーにとってメンテナンスすべきボディとは四肢に留まらず頭髪までを含んだ全てであって、イニエスタはピッチ上でカズと対峙した時にようやくそれを悟り、増毛の必要性に気づくことになるだろう。