メッシが4年ぶり最多6度目の受賞
FIFAの年間最優秀選手賞が発表され、私の同胞であるメッシが4年ぶりに最多6度目となる栄冠に輝いた。
FIFA(国際サッカー連盟)は23日、『ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ2019』の各賞を発表。男子年間最優秀選手賞には、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが選出された。
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今回、メッシはC・ロナウドとオランダ代表フィルジル・ファン・ダイク(リヴァプール)を抑えて受賞。同選手の受賞はバロンドール時代も含めて6度目となり、C・ロナウドをふたたび抜いて歴代最多記録を更新した。(SOCCER KING)
この賞は各国代表のキャプテン、監督、メディア代表者、ファンの投票により決定するが、最終候補に選ばれた3人の投票先を確認してみると、心理学の教材にもできそうな人間模様がそこに描かれていた。
投票先から見えてくる愛憎
まずは受賞に輝いたメッシ。【1位:マネ 2位:C・ロナウド 3位:デ・ヨング】と、ライバルのC・ロナウドを含めているところに懐の深さを感じる。ただファン・オブ・ダイクが見当たらないのは、チャンピオンズ・オブ・リーグの大逆転負けの腹いせだろうか。
次にファン・オブ・ダイクだが、【1位:メッシ 2位:サラー 3位:マネ】と圧倒的な数字とパフォーマンスを残したメッシを1位に据えるも、他はリヴァプールの同僚を選び、屋台骨のCBらしくチーム愛を偲ばせる。
面白いのはC・ロナウドだ。【1位:デ・リフト 2位:デ・ヨング 3位:ムバッペ】と、元アヤックスのダブル「デ・」を挙げるなど、今年は自分には受賞の芽がないと理解したからか、やや荒れた投票行動となっている。デ・リフトに関しては本人から直にアイドルだと告げられ、仮に彼が受賞となれば、年間最優秀選手のアイドルという地位を確保できるというマウンティングにも似た卑しい魂胆を感じる。
人間の悲喜劇が蠢く個人賞争いは12月発表のバロン・オブ・ドールまで続きそうだが、しかしそんなスポーツマンらしからぬ卑屈な人間の集団であるフッボル界のことよりも、世間の大多数の関心は、紳士たるスポーツ、ベース・オブ・ボールのセ・リーグ新人王争いにある。
ヤクルトの不買運動を!
例年ならば長嶋茂雄のセ新人最多安打記録を61年ぶりに更新し、盗塁王争いでも首位を走る(9月24日現在)阪神の近本光司に当確が出そうなものだが、今季はヤクルトにも高卒2年目以内としては1953年の西鉄の中西太に並ぶ36本塁打を放ったモンスター級の村上宗隆がいる。
阪神のクライ・オブ・マックスシリーズ進出が厳しくなった今、虎党にとっては近本の新人王獲得が唯一の希望となっている。盗塁王争いで2位に迫るヤクルトの山田哲人が村上の新人王獲得を後押しすべく、ゲーム展開に拘わらず無謀な盗塁を企図して、新人王の好材料となる近本の盗塁王を阻止しようと画策しているらしい。
何たる卑劣なやり方だ! もう私はヤクルトは飲まんぞ! 読者の諸君らもヤクルトの不買運動にどうか協力してくれたまえ!