ボンジョールノ、諸君。
ユーロペ(欧州)メディアの報道によると、2018年のバロン・オブ・ドール(バロンドール)の最終候補からライオネル(リオネル)・メッシとクリスティアーノ・ロナウドの2人が漏れたそうだ。ここ10年のオブ・ドールを独占してきた世界最高峰の2人が選外になるとは、時代の転換点という見方もできるであろうが、最終候補に残っているモドリッチ、ヴァラン、エムバペよりも今年の2人のパフォーマンスが劣っていたかと問われれば、私は首を傾げざるを得ないのが正直なところだ。
メッシとロナウドはトリプルスリー級
おそらくメシウド(メッシとロナウドを一括りにしたものと思われる)は周囲から求められている水準が他の選手よりも抜きん出ており、その水準から少しでも下ると大きくクローズ・オブ・アップされ、過度に低調な印象を与えてしまうように思える。
そうだな、例えば10年連続で3割30本30盗塁のトリプルスリーを達成している選手がいて(氏は日本の読者に配慮しプロ野球を例に出した模様)、仮にその選手の翌年の成績が3割25本20盗塁でチームが下位に沈んだと仮定し、それに対して前年の成績が2割5分で10本ほどだった選手が翌年に大きく飛躍し、3割20本15盗塁の成績でチームのリーグ優勝に貢献したとしよう。この両者を比較してシーズンのMVPに選ばれるのはどちらであろうか? そう、おそらく後者の方だろう。つまり、メシウドもそれと同様な現象に巻き込まれたに過ぎない。
故にメシウドは未だ世界のフッボルシーンのトップ・オブ・ランナーであり、長いフッボル史上においても頂きに近い両雄とも言える。そこで人はよくメシウドのどちらが世界最高の選手であるかと話題にし、評論家の私もそのような問いかけを受けたことが度々あった。そこでは私はいつもこう問い返すんだ。
記者「名将が2人の優劣をつけるとすれば?」
名匠「では逆に君に聞きたい。ギータ(柳田悠岐)とヤマダ(山田哲人)のどちらが優れていると思う?」
記者「???」
この私の逆質問に対し自分の意見を明確に述べたユーロペの記者を私は誰一人として知らない。それほどの愚問なのだ。
メシウドのプロファイリング情報を特別公開
メシウドのようなトリプルスリーレベルにもなると、もうそれは好みの問題となる。カレーライスかライスカレーか、そういった類のものでしかない(氏は来日すると必ず『ココ壱』に行く)。しかし、それでも一般のフッボルひいてはスポルトファンは何事にも優劣を論じたがるものだ。そのような議論に私は積極的に与するつもりはないが、だからと言って否定もしない。ファンの嗜みとしては当然の行為だからだ。そこで特別に日本の諸君らのために、その嗜みの一助となるメシウドに関する私のプロファイリングの一部をここに提供しようと思う。酒席での肴としてもらえれば幸いだ。
ライオネル・メッシ(2018~19年1st)
【レアリティ】 ☆☆☆☆☆☆☆
【フィジカル】 身長170㎝、体重約72㎏
【ボール保持のプレー】 ドリブル突破(切り返し、縦、インサイドカット)、アーリークロス
【スキル】 ルーレット、シャペウ、軸足ターン、コントロールカーブ、アクロバティックシュート、ワンタッチシュート、ワンタッチパス、ピンポイントクロス
クリスティアーノ・ロナウド(2016~17年2nd】
【レアリティ】 ☆☆☆☆☆☆☆
【フィジカル】 身長185㎝、体重80㎏
【ボール保持のプレー】 ドリブル突破(フェイント、切り返し、縦、インサイドカット)、ミドルシュート
【スキル】 シザーズ、エラシコ、軸足ターン、無回転シュート、ワンタッチシュート、キャプテンシー
プロファイリングのシーズンが同一でないのはある経済的な事情からだが、そこはあまり気にせずこのデータを活用してくれたまえ。